[メイン] 卓くれ坊 : x5 3d6 #1 (3D6) > 15[6,3,6] > 15 #2 (3D6) > 8[1,5,2] > 8 #3 (3D6) > 9[1,2,6] > 9 #4 (3D6) > 14[5,6,3] > 14 #5 (3D6) > 14[5,5,4] > 14

[メイン] 仮置き : x5 3d6 #1 (3D6) > 3[1,1,1] > 3 #2 (3D6) > 10[3,1,6] > 10 #3 (3D6) > 13[6,1,6] > 13 #4 (3D6) > 8[4,3,1] > 8 #5 (3D6) > 10[3,5,2] > 10

[メイン] GM : 準備がよろしければ教えて下さい

[メイン] 高倉健(オカルン) : 教えるッス

[メイン] シェーシャ : この世の『真実』を教える……

[メイン] GM : では…出航ですわ~!!!

[メイン] 高倉健(オカルン) : 出航です!!

[メイン] シェーシャ : 出航だァ~~~~~~~!!!!!

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : あなた達が町を歩いていると目の前にローブをまとった美しい男の姿を見ます。
そして、その姿をしっかりと確認する前にあなたの意識は闇に途切れます。

[メイン] GM : あなた達は、むせ返るような花の香りで目が覚めます。
そこは見渡す限り美しい花々が広がる空に浮かぶ小島でした。

[メイン] GM : 外は美しい七色に輝き、白い優美な鯨が空中を泳いでいました。

[メイン] GM : いつの間にか、美しい世界へと飛ばされてきたのでした。

[メイン] シェーシャ : 「……っ、ここは……?」
異様な景色を見るより先にだ。
直前の記憶がおぼつかねぇ。その事実を頭に抱えて起き上がる。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「スー……スゥゥ…」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「ぶわっは!?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 寝息に突如放り込まれるフローラルな香りに、たまらずむせ返り安眠を終える

[メイン] シェーシャ : 「おおァっ!?」
当然、クールに状況を確認しようとした──
その矢先にすげぇ声が下から聞こえたもんだ。

[メイン] シェーシャ : まあ、ビックリしてもんどり返るね。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「うわ、え、わああああ!!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 寝起きに響いた驚声にひっくり返り…

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……え、えーっと」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「はろー?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : ひっくり返ったまま挨拶をしようとする

[メイン] シェーシャ : 「おーいてて……」
地面が花畑じゃなければ腰を痛めてた。
そして今の自分と同じようにひっくりかえったまま挨拶しようとしてくる……この男!

[メイン] シェーシャ : 「Hello.(ネイティブ)」
ひっくり返ったまま挨拶をし返す

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「ほ、本当に外人さんだった。どうしよう…!!」

[メイン] シェーシャ : 「いや話せる。そこはすまん」
巻き舌にしたかっただけだ。

[メイン] シェーシャ : 「まァ、なんだ、アレだな……
 お互い男がこんな体勢じゃ格好つかねぇし……」

[メイン] シェーシャ : 「手を貸すぜ、アンタ」
花を払って立ち上がり、気弱そうな男に手を差し出す。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「あ、ありがとうございます!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : なんとか反転して伏せると、手を借りて立ち上がる

[メイン] シェーシャ : いちいち動きが面白いやつだな。
体重を支えつつ、改めて周囲を見渡す。

[メイン] GM : 小島は一面の【花畑】になっており、小島全体が花で埋まっているように見えます。

[メイン] GM : その花畑の中央に【棚】と【ベッド】その備え付けの【テーブル】が置いてありました。

[メイン] GM : ベッドを囲むように様々な【機械】がおかれていますが、どれも電源は入っておらず、それぞれから伸びた管が【少年】へと繋がれています。

[メイン] 少年 : 少年はとても端整な顔立ちをしていました。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…お、おしゃれ、なんでしょうか。花畑の真ん中に…!?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「こ、子供が捕まってる!!!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 大慌ての様子で駆け出す

[メイン] シェーシャ : 「あっ!おいアンタ!」
おいおい……

[メイン] シェーシャ : つくづく面白え奴だ。
空飛ぶクジラ、一面の花畑──明らかに異常なこの状態で、真っ先に目につくのが他人のことで……そのために駆けだすか!

[メイン] シェーシャ : 底抜けのアホじゃなければ、底抜けのお人好しか?
どっちもかもな……。だが、嫌いじゃねえ。

[メイン] シェーシャ : 「……オレを置いていくなよ!」
一緒に少年の元へ。

[メイン] GM : 白いベッドの上でかなり華奢な少年がすやすやと眠って居ます。
美しい金髪をしており5~6歳くらいに見えます。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「ね、寝てる…だけ? けど、チューブが繋がってる…」

[メイン] シェーシャ : 「まるで集中治療室の患者だな……」
自分の職場のことを思い出しつつ。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…って事は、絶対安静。なんで、しょうか?」

[メイン] シェーシャ : 「さあな。もしくは、”実験体”なんてこともあるかもしれねえ」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「だとしたら、出してあげたいけど……取り敢えず、周りを…」

[メイン] 高倉健(オカルン) : と、見回して、シェーシャの方で視線を止め

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…す、すみません。色々あって、自己紹介忘れてました」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「ジブン、高倉健っていいます」

[メイン] シェーシャ : 「……フッ」

[メイン] シェーシャ : 「ようやく聞いてくれたか──」
額に手を当て、物憂げな眼を中空に漂わせ──

[メイン] シェーシャ : 「俺様はシェーシャ!♱真実♱と♱強さ♱の伝道者……!!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「おおお……!!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : なんだかよくわからないけど、凄い自信だ!

[メイン] シェーシャ : なんだかよくわからないけど凄い満足した顔で。
大きく息をつく。

[メイン] シェーシャ : 「健でいいか?アンタ、今の状況は分かってんだろうな。
 俺たちは籠の中の小鳥さ……この美しくも奇妙な空間に、どうやら囚われちまったらしい」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「大丈夫です、って。確かにそうですね…」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 頭を片手で押さえ、絶景と称するに相応しい景色を見回す

[メイン] 高倉健(オカルン) : 異空間、とそこらじゅうに書いてあっても違和感のないそんな場所

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……どういうことなんでしょうか??」

[メイン] シェーシャ : 「さあな」

[メイン] シェーシャ : 「だが、俺たちは翼を奪われた羽獣じゃねえんだ。
 このままで居続ける気もない、そうだろ?」

[メイン] シェーシャ : なれなれしく無理やり肩を組んで。
ぐいと引きよせる。

[メイン] 高倉健(オカルン) : よろめきつつ、少し驚いた顔をする

[メイン] シェーシャ : 「喜べ、ソウルフレンド!
 アンタは本来なら危機的状況だったかもしれねえがここには俺がいる。一旦手を組もうぜ、アンタは信用出来そうだ!」

[メイン] シェーシャ : (一方的に信頼しているだけでシェーシャの方は明らか不審人物である)

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「ソウル……フレンド」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 少し、ポカンとした顔をして

[メイン] 高倉健(オカルン) : …少し、おかしな人だけど
この人は、どうにも信用したくなる。そんな事を思えたからか

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…ええ、ここから出ましょう!」

[メイン] シェーシャ : そんなこんなで無事共鳴した俺たちは真実への求道へ、果て無き旅路を開始した──!

[メイン] シェーシャ : とりあえず花畑を調べておこう 来い

[メイン] 高倉健(オカルン) : わかりました!

[メイン] GM : 5種類の色とりどりの花が咲き乱れる空間であることが分かります。
黄色、ピンク、白、赤、青の5つがあります。
<生物学>で何の花なのかわかりますね

[メイン] シェーシャ : ccb<=60 (1D100<=60) > 76 > 失敗

[メイン] シェーシャ : 🌈

[メイン] 高倉健(オカルン) : 🌈

[メイン] シェーシャ : 後は任せるぜ……ソウルフレンド

[メイン] 高倉健(オカルン) : 頑張ります!

[メイン] 高倉健(オカルン) : CCB<=90 隠キャ (1D100<=90) > 67 > 成功

[メイン] シェーシャ : お前は…誇りだ!

[メイン] GM : 黄色い花⇒ 西洋アイリス
ピンクの花⇒ ナデシコ
白い花⇒ カスミソウ 
赤い花⇒ コスモス  
青い花⇒ ベルフラワー 

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…凄い豊富ですよ、これ」

[メイン] シェーシャ : 「へえ?アンタは花に詳しいんだな」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「学校の授業で……でも、時期がバラバラになってる…?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 本当なら、季節が合わない花があるんだけど…この異空間のせいかな……

[メイン] シェーシャ : 「……何?」
知識だけじゃねぇ、優れた洞察力が……いい目をしてやがる。

[メイン] シェーシャ : 「謎は深まるばかりだが──覚えておくぜ。
 しっかし、サルゴンの代わり映えしない砂漠を歩いた後だと踏んづけながら歩くのが惜しいな……」
ひょいひょいおっかなく足を動かして花畑を歩く。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「確かに……ごめんよー、気をつけますよー」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 同じくヒョイヒョイと花を避けて進んでいく

[メイン] シェーシャ : 苦笑して、いよいよ本題だ。この少年……一体、何者だ?
少年の周りは、健に任せた方がいいか。年頃も俺よか近い。

[メイン] シェーシャ : 俺は棚をおもむろに漁るぜ!!

[メイン] GM : 全部で引き出しが三つある棚です。
一つ目の引き出しを調べると、一冊の日記が出てきます。

[メイン] シェーシャ : 「こいつぁ……」
ぱらりと捲る

[メイン] GM : つたない文字で書いてあり、毎日のようにかいているのが分かります。
すべてがひらがなで書かれており、子供の書いたものだと分かります。

[メイン] GM : 「○月○日 あしたはせっかくおうちに かえれるひ だったのに
また たかいねつ をだしてしまいました。
ひさしぶりに おうちに かえれそうだったのに また かえれませんでした。
おかあさまが かんびょうを してくれたのに ごめんなさい。

■月■日 おかあさまが ひさしぶりにきてくれた。
また よくねむれるようにと うたをうたってくれた。
おかあさまが うたってくれると よくねむれるんだ。

△月△日 ぼくはじめての ともだちが できたんだ。
まちがえて となりのへやに はいったら ぼくのともだちに なってくれるって。

□月□日 なまえは「ゆい」っていうんだって。 いろいろなことをしっていて すごいなぁ
ゆいは おえかきも じょうずで ほんとうに すごい。


Je suis désolé d'avoir été né」
日記はここで終わっている。

[メイン] シェーシャ : ……この安らかに目を閉じた少年か?
目を走らせる。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……外国の方、なんでしょうか?」
金髪と、最後の外来の言葉を見つめながら

[メイン] シェーシャ : 「こうして子供が満足に遊ぶこともできねえってのを目のあたりにするといい気にはなれねえな……」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……ええ」

[メイン] シェーシャ : 「外国人?なんだ、そんなに珍しいか?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「珍しい様な…やっぱり、珍しくないような…」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 外国人、どころか外星人と時々やり合ってる
とか流石に初対面じゃ言えないよな…

[メイン] シェーシャ : 「アッハッハ!ハッキリしねえな!」
背中をばしーんとぶっ叩く。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「ぶおっは!?」

[メイン] シェーシャ : 「ま、ここに嘘偽りない事実があるとすれば。
 アンタは、この子が何者でも心配してわき目も振らず駆け出してたってことだけだろうぜ」

[メイン] シェーシャ : 他の引き出しはどうだ?開くのか?
と試す

[メイン] GM : 二段目にはなにも
三段目に、そこそこの大きさのテディベアが押し込まれています。

[メイン] シェーシャ : 「ウルサスの人形か……ほれ」
健にテディベアをひょいと投げ。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「っとっと……熊?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……あの子の、かな?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : ベッドの方を向き

[メイン] シェーシャ : 「だろうな」

[メイン] 高倉健(オカルン) : ベッドまで移動すると、テディベアを枕元に置く

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「勘違い……だったら、悪いけど。君のなら、ここへ置いていくよ」

[メイン] GM : 健がそう声をかけると

[メイン] 少年 : 眠そうに目をこすりながら少年が目を覚まします。

[メイン] 少年 : 陶磁器のような白い顔の中央で、宝石のような青紫の瞳がひらきます。
顔色が悪く、具合が悪そうです。
色々な管に繋がれていて病気が重そうなことがわかります。

[メイン] 少年 : 「ボンジュ…。ん? お兄ちゃん…お見舞いの人?」
キョトンと首をかしげならが

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「わ、ごめ、起こしちゃって…!!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 引き下がりぺこぺこ詫びる

[メイン] シェーシャ : 目覚めた少年に目を見開いて。

[メイン] 少年 : 健に、なぜ謝るんだろう?といった視線を向けたあと

[メイン] 少年 : 「ふふふ。変なの」
にこりと微笑む。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「え、えーっと……」

[メイン] 少年 : しばらくしたあとにぺこりと頭を下げ
「アンシャンテ!アレスです!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「あ! どうも、高倉健です!!」

[メイン] シェーシャ : 「どうも、俺はシェーシャだ」

[メイン] 少年 : 「僕はアレスカディアです…! 6さいです!」
両者の顔を見ながら自己紹介する。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「えっと…アレス君は、いつからここに…?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「ジブンと、シェーシャさんは。いつの間にかここにいて…」

[メイン] シェーシャ : ずいぶんよく出来た子じゃねえか……!
自分がロクでない人格である自覚があるので眩しい。

[メイン] アレスカディア : 「いつから…?さっきだよ?」

[メイン] シェーシャ : 「さっき……?」
要領を得ない解答に眉間にしわを寄せる。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…って事は、起きた時にはここにいたって事……?」

[メイン] アレスカディア : 「うぃ…だってここ、夢でしょ? 僕、こういう世界を夢見たことがあるんだ」

[メイン] シェーシャ : 「夢……」
まあ。言われてみりゃあ、夢としか思えねえな。

[メイン] シェーシャ : 「なるほどな。ここはアレスの夢だってわけか。だったら俺たちはアンタの綺麗な夢に土足で踏み込んじまったみたいだな」

[メイン] 高倉健(オカルン) : …この子は、夢の中でも病気に縛られてるのか

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「だとしたら、申し訳ないです…」

[メイン] アレスカディア : 「いいよ。だって、お見舞いに来てくれる人、お母様以外では久しぶりなんだ」

[メイン] アレスカディア : 「お兄ちゃんたちとお話できてうれしいよ」

[メイン] シェーシャ : 頬を掻く。
この顔の前で見舞いじゃなくて単に迷い込んだだけなんて言えるか?

[メイン] シェーシャ : 「あー……アンタの心が広くてよかったよ、アレス。
 まあ、俺たちはさっき言った通りここのことも、アンタのこともよく分かってなくてな……話がてら、教えちゃくれねえかい」

[メイン] アレスカディア : 「教えるって、なにを?」
シェーシャの方をじっと見つめる。

[メイン] シェーシャ : 「まずは、この場所のことだ。ここはアンタの夢って言ってたが……?」

[メイン] アレスカディア : 「うん。ここは僕が良く見る夢。 お空に白い鯨が浮かんでいて、周りはお花畑。とってもきれいでしょ?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「花の種類も沢山ですしね……」

[メイン] アレスカディア : うんうんと、健の言葉にうなずく。

[メイン] シェーシャ : 「……ああ、そうだな。俺もここまで幻想的な光景は見たことがねえ」
そういえば、健が季節が滅茶苦茶だと言っていたな。
もしかしたらアレスは季節を感じながら花を見たことが無いのかもしれねえ。

[メイン] シェーシャ : 「次の質問だぜ。アレス、アンタのことを教えちゃくれねえか?
 この夢……アンタが好きに見ているのか?すごいことが出来るんだな」

[メイン] アレスカディア : 「うん。僕は病気がちでお外で遊べないから、夢の中だけでもって願ったら、こんな夢を見るようになったんだ」

[メイン] アレスカディア : 「僕のこと? えっとね、2年くらい前にフランスから日本に来たんだ」
「お母様が環境が変われば病気が治るかもしれないっていってたんだけど、ダメだったみたい。 こっちでも病院にずっといることになっちゃった」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…そう、なんだ」

[メイン] シェーシャ : 「……チッ」
どうして悲惨な状況でも大丈夫だって顔で笑ってる子供はこんんあに見てられないんだろうな?

[メイン] 高倉健(オカルン) : 親にとっても、この子にとっても
なんと重い二年だっただろう

[メイン] シェーシャ : 「そいつぁ……残念な話だ」

[メイン] アレスカディア : シェーシャの言葉に元気なく首を左右に振る。
「ううん。僕が病気ばっかりするのが悪いだけだから」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…悪くなんて、ないです。好きで病気になった訳じゃないんですから…」

[メイン] シェーシャ : ああ、と健の言葉に頷く。

[メイン] アレスカディア : 「メルスィボクー。お兄ちゃんたちは優しいんだね」

[メイン] シェーシャ : 「メルスィ……アレスの国の言葉か?」
挨拶の時も何か言いかけてたな、と思いつつ。

[メイン] アレスカディア : 「うん!フランス語で『ありがとう』って意味だよ!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「フランス語…」

[メイン] シェーシャ : 「はァん、いい言葉じゃねえか。教えてくれてメルスィボクーってか!」

[メイン] アレスカディア : 「ドゥ リエン!(どういたしまして)」

[メイン] シェーシャ : 「ドゥ……ドゥ……ああ、成程な!
 ハッハッハ!こっちこそだぜ、なあソウルフレンド?」
なんとなく意味を察しつつ、隣の健の肩をバシバシやる。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「すごいな…日本語もペラペラなのにしっかり使いこなしてる…」

[メイン] アレスカディア : 「うん!日記を書いて、日本語のお勉強をしてるの!」
褒められて嬉しそうにしながら

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「日記…日記って、あの棚にあった…」

[メイン] シェーシャ : 「こいつだな」
棚にあった日記を取り出して。

[メイン] シェーシャ : 「読んじまった、悪い(^^)」

[メイン] アレスカディア : 「あっ!それ、僕の日記だ」
シェーシャが持つ日記に視線を向ける。

[メイン] アレスカディア : 「えへへ。ちょっと恥ずかしいけど、お兄ちゃん達ならいいよ」
はにかみながら

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「優しい…」

[メイン] シェーシャ : 「なんだこの……魂《エゴ》から溢れ出でるセイント・オーラは……??」

[メイン] シェーシャ : 「読みやすかったぜ。でも、最後だけアンタの国の言葉で書いてあったよな。なんて書いてあったんだ?」
ここだここだ、と”Je suis désolé d'avoir été né”の字を指でなぞりながら見せる。

[メイン] アレスカディア : 「………」
その一文を見ると、ふっと笑顔が消える。

[メイン] シェーシャ : その様子に一瞬、息を呑み。

[メイン] アレスカディア : 「…ひみつ!」
そう言うと、またすぐに笑顔に戻る。

[メイン] シェーシャ : 「……ヘッ、男なら隠し事の一つや二つ……ってか?」
すぐに気を取り直し、同じく笑顔に。
人には踏み込むべきではないこと、踏み込まれたくないことがある。
悲痛な境遇に置かれた者なら尚更のことだ。

[メイン] シェーシャ : しかし──アレスの抱える闇は、やはりちっぽけなものじゃあないようだ。

[メイン] 高倉健(オカルン) : …とても、気にしている事なのだろう
それこそこんなに優しい子が、燻らせてしまう程度には

[メイン] シェーシャ : 「ゴホン」
空気を切り替えるように、咳を一つして。

[メイン] シェーシャ : 「俺からは最後の質問だぜ、アレス。名残惜しいが、こいつだけは聞かなくちゃいけねえ。
 俺たちがアンタの夢から、現実─美しくも残酷な─へと還る方法……
 知っちゃあいねえか」

[メイン] アレスカディア : 「デゾレ(ごめんなさい)。 僕の夢に他の人が来たのは初めてだから、僕もわからないんだ」
申し訳なさそうに力なくそう告げる。

[メイン] シェーシャ : 「なにっ!」
参ったなと言わんばかりに頭をボリボリ掻く。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「そりゃそうか……」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「日記の、ゆいって子は夢に出てきた事はあった?」

[メイン] アレスカディア : 健の言葉に首を左右に振る。

[メイン] アレスカディア : 「ゆいはね、僕の初めてのお友達なんだ。 だけど、夢には見たことないよ」

[メイン] シェーシャ : 「ちなみに、極東には『夢に異性が出てきたらそいつは自分のことが好き』って縁起があるらしいぜ(^^)」

[メイン] アレスカディア : 「…そ、そうなんだ」
少しだけ顔が赤くなる。

[メイン] シェーシャ : 「──!」

[メイン] シェーシャ : 「おい、見たか?隅に置けねえじゃねえか」
肘で健をつっつく。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「ちょっとシェーシャさん、流石にこの年の子相手に…いえ、微笑ましいですけど!」

[メイン] シェーシャ : 「いいじゃねえか、オイ!健よォ、お前にも”共鳴”を感じる女子の一人や二人いるだろ?わかるぜ……俺にはなァ!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「んなぁっ…!?」

[メイン] シェーシャ : 「どうだソウルフレンド、思い浮かぶ顔があったみたいだな?
 その子が夢に出てきてくれたことはあるかよ?クククッ……」

[メイン] アレスカディア : チラチラと、興味深そうに2人の様子を見ている。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「あ、ありま……ぬあああ!!!こ、この話は一旦無しで!!!」

[メイン] シェーシャ : 「ハーハッハッハ!なんだよ、アンタもやるじゃねえか!!」
腹を抱えて爆笑

[メイン] 高倉健(オカルン) : ひ、ひどい! 色々と真剣に悩んでいるのに!
いえ、気を遣ってくれたのかもしれませんが!!

[メイン] シェーシャ : 「んじゃ、目覚めを待ってるハニーたちがいるわけだ。
 とっとと手がかりを探すとしよう。『橋』もそう渇望してやがる……」

[メイン] シェーシャ : ちいっと周りで騒がしくするが構わねえな?と、アレスに視線を送り。

[メイン] アレスカディア : その視線に気づき、ニコリと微笑む。

[メイン] アレスカディア : 「メルシィボクー。 僕は大丈夫だから、お兄ちゃん達の好きなようにしてよ」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「ありがとう…! それじゃあ、えっとどこから調べよう」

[メイン] シェーシャ : 「ヘッ……ドゥ・リエン!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 気になる点もおおいので、目視でアレスについて観察する

[メイン] GM : 少年の細い棒切れのようなうでに、沢山の痣があり注射と点滴の痕でボロボロになっているのが分かります。
気がついてしまったあなたは心苦しさからSANc(0/1)

[メイン] 高倉健(オカルン) : ccb<=70 (1D100<=70) > 17 > 成功

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……」

[メイン] 高倉健(オカルン) : こんなに、沢山の注射でも、この子を助けてはあげられなかったのか

[メイン] 高倉健(オカルン) : …痛かっただろうな、ジブンには想像できない程に、ジブンは、この夢の中で
何をしてあげることができるんだろう…?

[メイン] アレスカディア : 「…?お兄ちゃんどうかした?」
自分を見たあとになにかを考えてる健に声をかける。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「ジブンは、アレスくんに何ができるだろうな……って考えてました」

[メイン] アレスカディア : 「…そんなの」
一呼吸置いて言葉を続ける。

[メイン] アレスカディア : 「こうやって、お話してくれるだけで、僕は嬉しいよ」
「メルシィボクー!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…アレスくんは、本当に強いですね」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 自分の両頬を叩き、気合を入れて

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「よし! ジブンも歳上です。負け無いように気合を入れます!」

[メイン] アレスカディア : その様子を、ニコニコと見つめている。

[メイン] 高倉健(オカルン) : この夢の中でジブンにできる事なんて、無いかもしれないけど、何か、したいと思う気持ちがある以上。進まない訳にはいきません!

[メイン] 高倉健(オカルン) : 早速と行動開始、机を調べに歩み始める

[メイン] GM : 机の上に一冊の可愛らしい絵本がおいてあります。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「絵本…」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 手に取り、中身を拝見する

[メイン] GM : Crybaby Hausenn(シーベイビーハウゼン)という外国語の本のようです。

[メイン] GM : <アイデア>どうぞ!

[メイン] 高倉健(オカルン) : CCB<=70 (1D100<=70) > 69 > 成功

[メイン] GM : フランス語の本だとわかります。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「アレスくんなら、ほんのことがわかるかな…」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 本を手に、アレスの元に戻る

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「アレス君、この絵本。見覚えあるかな?」

[メイン] アレスカディア : 健が持つ絵本の方に視線を向ける。

[メイン] アレスカディア : 「ううん。初めて見る本だよ」
左右に首を振りながらそう答える。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「そっか…フランス語みたいなんだけど、読めるかな?」

[メイン] アレスカディア : 「うぃ!読んでみるよ」
貸してと、健が持つ絵本の方に手を伸ばす。

[メイン] 高倉健(オカルン) : そっと、落とさないように手渡す

[メイン] アレスカディア : 健から絵本を受け取り、ゆっくりと開く。

[メイン] アレスカディア : 「昔々あるところに 美しいハウゼンとい少女がおりました。
少女はとても美しかったので、周りの人々はとても優しくしておりました。」

[メイン] アレスカディア : 「どんなわがままを言ってもみんなニコニコと聞いてくれました。
ハウゼンはとても幸せでした。」

[メイン] アレスカディア : 「ハウゼンは周りのみんなのお姫様。
なんていったって、美しいのですから当たり前のことです。」

[メイン] アレスカディア : 「しかし、あるときの事でした。
とても可愛らしい女の子がやってきました。
プレシーはとても可愛かったので、周りの人々はとても優しくしてくれました。」

[メイン] アレスカディア : 「どんなにみんなを呼んでみてもみんな言葉を聞いてくれませんでした。
ハウゼンはとても不幸せでした。」

[メイン] アレスカディア : 「プレシーがみんなのお姫様。
なんていったって、可愛らしいのですから仕方が無いことです。」

[メイン] アレスカディア : 「けれども、ハウゼンはその事が悲しくて悲しくて仕方がありません。」

[メイン] アレスカディア : 「ハウゼンは泣きました。
泣いて泣いて、泣きました。」

[メイン] アレスカディア : 「するとどうでしょう。
みんながまたハウゼンを見てくれるのです。
今日からはまたハウゼンがお姫様。
みんなが見てくれてハウゼンはとっても幸せです。」

[メイン] アレスカディア : 「その日からハウゼンは泣き虫ハウゼンになりました。」

[メイン] アレスカディア : 「……ふぅ」
読み終わると、とても疲れた様子で息を吐きました。

[メイン] アレスカディア : 「お兄ちゃん、これで伝わった…かな?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「大丈夫?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「ああ、大丈夫…ありがとう」

[メイン] アレスカディア : 「メルシィボクー。 ちょっと張り切って疲れちゃったけど、大丈夫だよ」
心配してくれる健に笑顔を向ける。

[メイン] GM : 絵本の内容を聞いたことで<医学>を振れますね

[メイン] 高倉健(オカルン) : CCB<=90 いけー! (1D100<=90) > 94 > 失敗

[メイン] 高倉健(オカルン) : 🌈

[メイン] GM : <アイデア>1/2どうぞ!

[メイン] 高倉健(オカルン) : CCB<=35 (1D100<=35) > 94 > 失敗

[メイン] GM : なにか思い出せそうでしたが、わかりませんね

[メイン] シェーシャ : 少年に繋がれた機械を弄りながら、二人のやり取りを見守っていたシェーシャだが──

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「今の話を聞いて、何か思い出せそうだったんですけど…」

[メイン] シェーシャ : ccb<=60 戦災知識 (1D100<=60) > 59 > 成功

[メイン] GM : 絵本の内容を聞き、似たような名前の病気があった気がすることを思い出します。

[メイン] シェーシャ : へ~!

[メイン] シェーシャ : 「そういや、医学部の連中がそんな症例の患者を扱ってたな」
ぽろっとこぼす。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「この絵本みたいな、ですか…?」

[メイン] シェーシャ : 「ああ」

[メイン] シェーシャ : 「あ、ここの機械で手を貸してもらいてえ。健、来てくれよ」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「あ、はい!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 機械を調べに向かう

[メイン] シェーシャ : 健にだけ聞こえるように。

[メイン] シェーシャ : 「──泣き虫ハウゼン、ミュンヒハウゼン症候群。
 闘病は己の運命と戦う、誇り高い行為だ。そうだな?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…はい、その通りです」

[メイン] シェーシャ : 「だが、その苦難の故、その行為には悲劇性が伴う。
 人は不思議と、悲劇の主役として壇上で大立ち回りをしたがるもんだ」

[メイン] シェーシャ : 「ありもしない悲劇をデッチ上げてでも、な」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…それって、どういう」

[メイン] シェーシャ : 「ミュンヒハウゼン症候群、重病人を装って周りの気を引きたがる精神疾患だ。
 ボロボロの皮をかぶってでも人から哀れみを受けたがる……そんな連中に付けられる病名だよ」

[メイン] シェーシャ : 「健、これだけは言っておくぜ。
 俺がアレスにこの話を聞かせないのは、単にこの病名が真に自分の疾病と戦っている人間には聞かせるべきじゃない名前だからだ」

[メイン] シェーシャ : 「深くは、考えるなよ」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……わかり、ました」

[メイン] 高倉健(オカルン) : こんな絵本を、本気で苦しんでる人の近くに置くなんて……よりにもよってベッドから、届かないこんな場所に……!!

[メイン] シェーシャ : 健の肩に手を置いて。

[メイン] シェーシャ : 「憤れるのはアンタが立派な証拠だ。手伝いあんがとよ。
 おかげでコイツについて分かってきた」
機械を叩きつつ。

[メイン] シェーシャ : 【機械】の情報を教えてくれ(^^)

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「えっ…」

[メイン] GM : <医学>どうぞ!

[メイン] シェーシャ : ccb<=60 頼む…ッ!成功してくれ…!!! (1D100<=60) > 99 > 致命的失敗

[メイン] シェーシャ : なんでええええええええええええええええええええ

[メイン] 高倉健(オカルン) : おわああああああ〜っ!!!!!!

[メイン] GM : コードがつながっていないので電源が入っていないことがわかる。
そんなものが少年に繋がれていたことを奇妙に思いSANc(1/1d2)

[メイン] シェーシャ : ccb<=40 (1D100<=40) > 82 > 失敗

[メイン] シェーシャ : 1d2 (1D2) > 1

[メイン] system : [ シェーシャ ] SAN : 40 → 39

[メイン] シェーシャ : ──そう、例えばコイツが見かけだけってことだ。
健がベッドから機械……こちらに歩いてくる最中。
アレスは繋がっている管の様子を少しでも気にしていたか?

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…あれ、この機械…」

[メイン] シェーシャ : いや──総ては、断定には早い。
目を曇らせるのは、瞳の外の被せ物じゃねえ。
内側だ、瞳は内側から曇るもんだ。

[メイン] シェーシャ : 「──細けえこたあ気にすんなよ、ソウルフレンド。
 しっかし、どうしたもんかねえ……」
無理やり背に手を回しながら、一緒にベッドの方に引っ張ってく。

[メイン] 高倉健(オカルン) : とっとと、よろめきながら

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「今のところ、調べられそうな場所は調べましたよね」

[メイン] GM : あなた達がアレスがいるベッドまで戻ると──

[メイン] アレスカディア : 「ゲホッゲホッ!」
先ほどまで笑顔だった顔が曇り、咳き込み始める。

[メイン] アレスカディア : どんどん顔色が悪くなり、ベッドに倒れ込む。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「ア、アレスくん!!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 駆け寄り、支えようとする

[メイン] アレスカディア : 意識がおぼろげのようで、うわごとのように言葉を呟く。

[メイン] アレスカディア : 「モイ…ゆいに、会いたい…僕 ゲホゲホッ」

[メイン] 高倉健(オカルン) : ここが夢の中である以上、ゆいちゃんに会うにはアレスくんを元の世界に戻すしかない…
けど、その肝心の方法がわからない…!

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…大丈夫。すぐに会える、耐え切れば、絶対に会いに行ける!!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : アレスの手を取り、必死に声をかける

[メイン] アレスカディア : 健の声を受け、うっすらと目を開ける。

[メイン] アレスカディア : そして2人の背後を見て
「扉? あそこ…」
そう言って指を差す。

[メイン] シェーシャ : 「そうだ……気を強く持ち続けろ!……扉?」
アレスに声かけしつつ、指指す方向に振り向く。

[メイン] GM : 彼の指差す方を振り向くと、病室によくあるスライド式の白い扉が現れていることに気がつきます。

[メイン] シェーシャ : 突然現れた行き先。
だが、ここに留まってもただのドン詰まりだ。もしこの状況を何とかするなら、あの先に希望をかけるしかない。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「やるしか…!!」

[メイン] シェーシャ : アレスが明らかに危険な容態に見える以上、誰か一人は残したい。
だが、状況が一刻を争うのならより多くの人数で先に進むべきでもある。

[メイン] シェーシャ : ここで頼れるとすればだ。

[メイン] シェーシャ : 「……アレス、まだ耐えられるか?」

[メイン] アレスカディア : 咳き込みながらも、こくりと頷く。

[メイン] シェーシャ : なら、それ以上は聞かねえ。

[メイン] シェーシャ : 「行くぜ、足元に気を付けろよ健!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「おっす!!」

[メイン] シェーシャ : 花を散らしながら、病室の扉へと駆けだす。

[メイン] アレスカディア : 扉に向かう2人を見送りながら、ゆっくりと瞳を閉じる。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : あなた達が扉を抜けるとそこは真っ暗な部屋でした。

[メイン] GM : <聞き耳>どうぞ!

[メイン] シェーシャ : ccb<=80 (1D100<=80) > 55 > 成功

[メイン] 高倉健(オカルン) : CCB<=90 (1D100<=90) > 62 > 成功

[メイン] GM : なにかの匂いがして、それがお線香の香りだと気がつくでしょう。

[メイン] GM : すこし、目が慣れてきたあなた達は傍らに電気のスイッチがあることに気がつきます。

[メイン] シェーシャ : 「こいつは……極東で鎮魂の儀式に使う、って前に
 ──っと、深淵なる漆黒の中では話も落ち着いてできねえ」
見つけたスイッチを拳で押し込む。

[メイン] GM : 部屋が明るくなりあなた達の目に飛び込んできたのは、鯨幕でした。

[メイン] GM : 小さな部屋に横たわる小さな少女の死体は、色とりどりの菊で美しく飾られていました。

[メイン] GM : 今にも起き出しそうな顔をしていましたが…唇が紫に腫れ上がり、手足はどす黒く青紫に変色しています。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「────なっ」

[メイン] シェーシャ : 「こいつぁ……!」

[メイン] GM : 少女はその手に一つのオルゴール箱を握っています。
あまりにも悲惨な光景にSANc(0/1)

[メイン] シェーシャ : ccb<=39 (1D100<=39) > 34 > 成功

[メイン] 高倉健(オカルン) : ccb<=70 (1D100<=70) > 29 > 成功

[メイン] GM : 鯨幕で覆われた小さな部屋のようです。
窓はありません。
【少女の遺体】、【大きなテーブル】、【小さなテーブル】があります。
また、死体の足元のほうに観音開きの【扉】があります。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「この、娘は……何が、どうなって」

[メイン] シェーシャ : 悪い予感がする──

[メイン] シェーシャ : 「俺たちに出来ることをしよう。足を止めるな!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…!」

[メイン] シェーシャ : だが、今は急を要する。
確かに、目を覆いたくなるような光景と頭を押さえたくなる状況だが……

[メイン] シェーシャ : 「まだ為すべきことを為しちゃあいねえんだ」
混乱も一瞬、【大きなテーブル】に足を向け。

[メイン] GM : 人形や【日記帳】そして、何枚かの落書きなどが置かれています。

[メイン] シェーシャ : 人形や落書きを軽く見れるなら見つつ日記帳から手がかりを探すぞォ~~~

[メイン] GM : 落書きを見ると、子供らしい絵が沢山かかれています。
子供にしては絵が上手いほうであると印象を受けるでしょう。

[メイン] GM : 以下日記帳

[メイン] GM : 1ページ目 とび箱でケガをして入いんする事になりました。しゅくだいで絵にっきを書くことになったので今日から書きはじめます。

5ページ目 へやをまちがえて、入ってきた男の子。とってもキレイなお人ぎょうさんみたいなかおです。
名前は「アレスカディア」くん! あったばかりだけど友だちになりました。

6ページ目 アレスくんのおかあさんは『けんしんてきなかいご』というのをしてくれているそうです。日に日にきては、アレスくんに『子もりうた』をうたってくれるんだって! やさしいお母さんでよかったです!

どんどんと2人が仲良くなっていく日記が続いています。

[メイン] GM : 14ページ目 はじめてアレスくんのお母さんを見ました。アレスくんにそっくりのお人ぎょうみたいなび人でした! わたしも、おかあさんの『子もりうた』きいてみたいです。

28ページ目 リハビリもはじまって、『たいいん』が決まりそうです。せっかくアレスくんとお友だちになれたけど、もうおわかれか・・・さみしいなぁ。

しかし途中から雰囲気が変わっている。

[メイン] GM : 29ページ目 アレスくんはすごく泣いていた。お母さんともケンカしたみたい。ごめんね。なので、さみしくならないようにすきだっていってくれた絵をかこうとおもいます。

30ページ目 アレスくんはとても、よろこんでくれました。だからとてもよかったとおもいました。さいきんとても体ちょうがいいみたいなので、わたしみたいに早く『たいいん』できるといいとおもいます!


31ページ目 アレスくんの体がきゅうにとてもわるくなったそうです。むずかしい名前のお部屋にうつされました。きのうまで、あんなに元気だったのに・・・。

最後のページ アレスくんはあの日から目ざめません。アレスくんのお母さんがやってきてくれる夢をみました。そして『子もりうた』を歌ってくれたんです。でも、とってもこわくて・・・。いやな夢だったなぁ・・・。


日記はここで終わっています。

[メイン] シェーシャ : 記述を見る限り、”ゆい”の日記で間違いなさそうだ。
だが、この内容は……?

[メイン] シェーシャ : 頭を振って。

[メイン] シェーシャ : 「そっちはどうだ?」
健の方に目をやり。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 小さいテーブルを探りながら

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「まだ、何も……えーっと」

[メイン] GM : 献花台のようで花が置かれています。
健が調べていると、花の下に隠れるように母親の手紙がおかれていることに気がつきます。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…この子への。手紙」

[メイン] 高倉健(オカルン) : …倒れたままの少女の方へ向き

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「ごめん……アレスくんが良くなるのに。役立つかもしれないから」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 深く礼をしてから、傷つけないように手紙を開く

[メイン] GM : 「天国の結ちゃんへ

いつも笑顔が素敵な結ちゃん。

お母さんは今でもあなたの笑顔が忘れられません。
いつも元気いっぱいで優しい結ちゃんがお母さんは大好きです。

結ちゃんが、体育の授業で大怪我をして入院したときは本当にびっくりしました。

お友達になったアレス君の国では6歳以下の子供がなくなったときだけ
特別に白いゆりを贈ると聞きました。

貴女が倒れた数日前から、彼は意識不明の重体だったらしいのですが、奇跡的になんとか持ちこたえてくれたそうです。
きっと優しい結ちゃんが助けてくれたのよね?

あんなに元気だったのに急に亡くなってしまうなんて・・・本当に心残りです。

結ちゃんのお母さんでいられてとても幸せでした。
もしも、できるならもっともっと長く・・・結ちゃんのお母さんでいたかったです。

大好きな結ちゃん。天国でも幸せに過ごしてね。

ママより」

[メイン] 高倉健(オカルン) : ギリィ……

[メイン] 高倉健(オカルン) : 歯を、食い縛る他無かった
既に去ってしまった者に、変わらない愛を送る人に対し、自分がしてやれる事は。何一つ無かった

[メイン] シェーシャ : ……自分のことのように憤ってやがる。
まったく、良い奴ほどこんなことに巻き込まれてすり減っていく……運命ってやつは残酷だ。

[メイン] シェーシャ : 素早くお互いの情報を交換して。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…この日記の通りだと、まるでアレスくんのお母さんが来た途端」

[メイン] シェーシャ : コクリと頷く。
何か絡んでやがる、のか……?

[メイン] シェーシャ : そして──

[メイン] シェーシャ : 「あっちは俺だけが見に行ってもいい」
少女の遺体に顔を向けて。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「────」

[メイン] シェーシャ : 本来なら俺一人で見に行くべきかもしれない。
また、これは死者に対して不敬にあたり……やるというなら、健を適当に部屋から追い出してやるべきだったかもしれない。

[メイン] シェーシャ : だが、あれだけの義憤を見て誰がこの男を蚊帳の外に締め出せるってんだ。

[メイン] シェーシャ : 返答は待たず、少女の方へと足を進ませる。
俺は行動で示す。アンタはどうする?

[メイン] 高倉健(オカルン) : すう、と息を吸い

[メイン] 高倉健(オカルン) : 無言で続く
ジブンは、助けるためにやり遂げると決めた
どんなに一方的でも

[メイン] 高倉健(オカルン) : …約束してから、ここに残ることを決めたんだから。 退くわけにはいかない

[メイン] シェーシャ : ……俺は扉を調べる、来い!

[メイン] 高倉健(オカルン) : はい!!

[メイン] GM : 扉は人ならざる力で閉ざされていて、とても開きそうにはありません。

[メイン] シェーシャ : それ以上は何か調べられそうか?

[メイン] GM : なにも

[メイン] シェーシャ : ゾッ!

[メイン] 高倉健(オカルン) : ゾッ

[メイン] 高倉健(オカルン) : …遺体を調べさせていただきます

[メイン] GM : 遺体の横に『天音 結(8歳)』という記述があることが分かります。
長い黒髪の可愛らしい少女です。
手に握っているオルゴールは、不気味なほど強く握られていて、取ることはできなさそうです。
また、少女の傍らにカルテが置いてあります。

[メイン] 高倉健(オカルン) : …大事な物なのだろう、今は置いておこう
そう思い、カルテを手に取る

[メイン] GM : ○月○○日 授業中跳び箱を飛ぶ際にロイター板が壊れその際左大腿部骨折。 入院させつつ経過を観察する。
1月ほどの入院措置をとる。

△月△△日 3週間経過。 車椅子での生活とリハビリを許可する。

□月□□日 リハビリ、経過ともに良好。

●月●●日 急な発熱を確認。手足にチアノーゼ有り。原因は不明。

▲月▲▲日 引き続き発熱中。病状は悪化。意識不明となる。
心肺機能の低下を確認。

■月■■日 発熱から3日経過。午前3時27分。発作にて心肺停止。延命措置を施すも回復見られず。
午前3時52分。他界。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…こんなに、急に。病院の中で…あり得ない」

[メイン] シェーシャ : 「アンタの疑惑、もしかしたら──」
カルテを覗き込もうとした、その時。

[メイン] GM : その時です

[メイン] GM : ─バリンッ!

[メイン] GM : という音を立てて電球が割れました。
部屋は再び暗闇に包まれます。

[メイン] シェーシャ : 「──ンだッ!?」
停電……いや、今の音はもっと物理的に照明が壊れた!?

[メイン] GM : ─パタパタパタパタ!

[メイン] GM : 乾いた足音が部屋にこだましました。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 電球の破片が遺体に落ちないように手探りでベッドを庇う

[メイン] GM : そして──

[メイン]   : 「アハハハアハハハハ」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……!?」

[メイン]   : 少女の笑い声が響き渡りました。
無邪気に周囲を駆け回る音が聞こえます。

[メイン] シェーシャ : 「何が起きてやがる──!」
警戒態勢こそ取るが、焼け石に水だろう。

[メイン] GM : ………

[メイン] GM : 一瞬の静寂が訪れます。

[メイン] GM : すると、目の前がぼんやりと淡く光ります、そしていつの間にか目の前に白いワンピースから見える小さな足がそこにあった。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……!」

[メイン]   : 「はいっ」
そして、少女は一冊の本を差し出します。

[メイン] 高倉健(オカルン) : ベッドから手を離し

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…ありがとう」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 本に向かい手を伸ばす

[メイン] GM : 健がその本を受け取ると、少女の姿はすっと消え、そして、光が点きます。

[メイン] GM : それと同時に、突然、不気味なメロディーのオルゴールが鳴り響きます。

[メイン] GM : 振り返ると少女の遺体が握っていたオルゴールがいつの間にか蓋を開けていました。
背筋がゾッっとするような体験をしたあなた達はSANc(0/1)

[メイン] 高倉健(オカルン) : ccb<=70 (1D100<=70) > 14 > スペシャル

[メイン] シェーシャ : ccb<=39 (1D100<=39) > 33 > 成功

[メイン] シェーシャ : 「行っちまった……のか?
 っと!?」
余韻に浸る間もなくオルゴールの音が聞こえる。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…さっきのは、まさか」

[メイン] シェーシャ : 「読んでみてくれ」
しゃがんでオルゴールを調べつつ。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…はい」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 託された本の表紙をなぞった後開く

[メイン] GM : オルゴールは既に握られておらず今なら手にすることができそうです。
中は赤い革張りになっている高級感のあるオルゴールで奇妙な模様が描かれていることが分かるでしょう。

[メイン] GM : 少女から受け取った本は落書き帳のようで、目を通すとそこに描かれていたのは色とりどりの花で描かれた花束の絵でした。
子供らしく可愛らしい絵で描かれています。

[メイン] シェーシャ : オルゴールや落書き帖をさらに調べることはできるか?

[メイン] GM : シェーシャがオルゴールを手に取ると、後ろから淡い光が差し込みました。
振り返るといつの間にか閉じられていた扉が開いています。

[メイン] シェーシャ : 持っていけ……ってことなのか?

[メイン] 高倉健(オカルン) : 落書き帳に書かれている花束の花を識別する事はできますか?

[メイン] GM : 青いアヤメの花ですね

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……上手に描けてるな、きっと。見たら喜ぶ」

[メイン] シェーシャ : 「何を思って俺たちに託されたかは分からねえが……
 道具には魂が宿る。きっと、ソイツも一緒に届くだろうよ」
オルゴールを片手に。

[メイン] シェーシャ : 「もう行こう。あんがとよ」
最後に少女に向けて一言呟いて扉へ向かう。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…はい」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 扉に向かう前に、手を合わせて深く礼をして
その場を後にする

[メイン] GM :  

[メイン] GM : あなた達が扉をくぐると花畑に戻ってくることができました。

[メイン] アレスカディア : 少年はあなた達が戻ってきた気配でゆっくりとだるそうに身を起こします。

[メイン] アレスカディア : 目覚めたばかりの目を眠そうにこすりながら
「……あれ? お兄ちゃん達…おかえりなさい ゴホッゴホッ」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「一人にしてごめん……!」

[メイン] アレスカディア : ゆっくりと首を左右に振る。
「大丈夫だよ。ゴホッ 慣れてるから」

[メイン] アレスカディア : 薄く笑顔を見せる。

[メイン] シェーシャ : 「よく耐えた!」
カラっとした笑顔を浮かべる。

[メイン] アレスカディア : 「…メルシィボクー」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…うん、頑張ったね。アレスくん」

[メイン] アレスカディア : 「ゲホッ そういえば、あの扉の先は、どうなっての?」
「もしかして、ゲホッ ゆいが…いた?」
少年は切望のまなざしで見つめてきます。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 胸が、抉られる様な気持ちだった
あの先にあった物は、目の前の多くの事に耐えてきた少年に、更に杭を打ち込むような物だった

[メイン] 高倉健(オカルン) : 喉は枯れ、拳に力が籠る時に…
手元にあった、落書き帳を確認する

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…ええ、いました。これをジブンに託してくれたのは、きっと結ちゃんです」

[メイン] 高倉健(オカルン) : そう言って、アレスに落書き帳を慎重に手渡す

[メイン] アレスカディア : 「ゆいに、会えたの…?」

[メイン] アレスカディア : 「ぼ、僕の事…お、怒って…なかった…かな?」

[メイン] シェーシャ : 「──おい」
健の肩を掴む。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…!」

[メイン] シェーシャ : 言外にこう言っている。
敢えて希望を持たせるような言い方は優しいが──往々に、最後には悲惨な結果を招く。
この優しさはその責任を健が負い続ける、そういう意味がある。
お前はそれでいいのか、と。

[メイン] アレスカディア : 健から落書き帳を受け取ると
「うわぁ! ゆいの絵だ! 僕、大好きなんだ!」
そう言って無邪気に喜ぶ。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…ジブンは、不器用です。失敗することがしょっちゅうで、悔やんだ事は何度もです」

[メイン] 高倉健(オカルン) : この選択も、間違いでないとは言い切れないけれど

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「ジブンは守ります、守り切れないなら、もっと強い。ジブンになります」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 約束したのだから、背負う
例え、身に余る重しでも、想像を絶する物でも、必ずや

[メイン] シェーシャ : 「アンタの行く先は、サルゴンの砂漠よりも荒涼とした荒野だろうな」
ゆるゆると首を振る。
その先でしか掴めないものを掴もうというのだ。

[メイン] シェーシャ : 「──この花畑も、結から見せてもらったのか?」
アレスに向き直って。

[メイン] アレスカディア : 「……?」
その質問にキョトンとした表情を見せる。

[メイン] アレスカディア : 「ゲホッ わかんない。でも、ここは僕の夢だから、ゆいから見せてもらったものあるかもしれないね」

[メイン] シェーシャ : 「へぇ……それなら、次の夢にはこのアヤメの花も咲くのかもな……」

[メイン] アレスカディア : 「うぃ。ゆいの描いてくれた花だから、ゲホッ 咲くといいね」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…うん、咲くさ。きっと」

[メイン] アレスカディア : こくりと頷くと、視線をシェーシャが持つオルゴールに移す。

[メイン] アレスカディア : 「お兄ちゃん、それ…なあに?」

[メイン] シェーシャ : 「こいつは──ああ、こいつも結から貰ったもん……かな」
アレスの視線の高さにオルゴールを掲げる。

[メイン] アレスカディア : 「そうなんだ…それも、ゆいが…」

[メイン] アレスカディア : 「それ、どんな…音色なの?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…うーん、ジブンには少し怖く聞こえた様な」

[メイン] シェーシャ : 「聞きたいのか?」

[メイン] アレスカディア : 真剣な瞳で、こくりと頷く。

[メイン] シェーシャ : 「分かった」

[メイン] シェーシャ : 「ま、確かに霊魂を震わせるような悍ましき旋律ではあったが」
言いつつ、オルゴールを鳴らす用意を手の中で整え。

[メイン] アレスカディア : その様子をじっと見つめる。

[メイン] シェーシャ : 「鳴らすぜ──」
カチリ。

[メイン] GM : オルゴールの音色が花畑へと響きます。

[メイン] アレスカディア : 「これ…お母様の…子守唄…ゲホッゲホッゲホッ」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「ッ! 大丈夫ですか!」

[メイン] アレスカディア : 健にこくこくと頷く。

[メイン] アレスカディア : 少年は呼吸が落ち着くと再び話し始めます。

[メイン] アレスカディア : 「お母様はよく、扉から…部屋にはいってきて、僕に…この子守唄をうたってくれるんだ…。僕が、ゆいに…会いに行くのとは ゴホッゴホッ 反対だね…」
といって、弱弱しく微笑みます。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「反対……」

[メイン] アレスカディア : 「…デゾレ。ちょっと…疲れちゃった。少し…眠る…ね」

[メイン] アレスカディア : そう言うと、そのまま気絶するように倒れこみ苦しそうに寝息を立てて寝てしまいます。

[メイン] シェーシャ : 「夢の中でまた寝ちまった」
まあ、起きながら苦痛を味わうよりはまだマシかもしれねえ。

[メイン] アレスカディア : 時折、うわごとのように
「お母様…会いに…」
と寝言を呟いている。

[メイン] GM : <アイデア>どうぞ!

[メイン] シェーシャ : ccb<=50 はんはん (1D100<=50) > 84 > 失敗

[メイン] 高倉健(オカルン) : CCB<=70 (1D100<=70) > 5 > 決定的成功/スペシャル

[メイン] シェーシャ :

[メイン] 高倉健(オカルン) : !!

[メイン] GM : こちら側(少年がいる側)から扉をくぐるとゆいの葬儀場に出たが、逆に向こう側から扉をくぐると別の場所に出るのではないかと思いつきます。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……試してみる価値、あるかもしれません」

[メイン] シェーシャ : 「うん?どうした?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「さっきの扉、裏側から入れば、別の場所に繋がるかもしれません…」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「もしも、別の場所に通じるなら。進展があるかも…!」

[メイン] シェーシャ : 「……!」
「成程──な。亜空より亜空へ飛翔する扉は表裏一体。光あれば闇があるように──。”順”にて通ずる『橋』は、ではその”逆”にて如何──というわけか」
読み飛ばしていい

[メイン] シェーシャ : 「言う通りだ、ソウルフレンド。やってみようぜ」
早速歩き出す。

[メイン] 高倉健(オカルン) : アレスに礼をして、扉に向かう

[メイン] GM :  

[メイン] GM : あなた達がドアを潜り抜けるとそこはうずたかく本がつまれている部屋でした。

[メイン] GM : 置かれている家具や、様相などから高級感がただよっており、部屋の持ち主はお金持ちであることが分かるでしょう。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「ここは…?」

[メイン] GM : しかし、それよりも目に付くのが異様なほどおいてある十字架や宗教画や天使や悪魔の置物などが数多くおいてあります。

[メイン] GM : また、多くの【写真】なども飾ってありこの部屋の人物が何かに熱狂的になりやすい人物だと感じる事でしょう。

[メイン] GM : 目に付くものとして【机】、【絵画】、【本棚】があります。
部屋にはあなた達の背面に【ドア】がありますがとても開きそうにありません。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…なんだか、威圧感を感じる部屋ですね」

[メイン] シェーシャ : 「ソイツはつまり、後ろに大それたもんを隠してるかもしれねえ、ってことだぜ」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…よし、自分は机を探ります!」

[メイン] シェーシャ : 「俺は元々、こういう風に書物や資料を探し回る方が得意なんだ」
本棚へ向かう

[メイン] GM : 机の上には一台の【パソコン】と一枚の【紙】が置かれています。

[メイン] GM : 本棚を調べるなら<目星>か<図書館>を振れますね

[メイン] 高倉健(オカルン) : パソコンを見てみます

[メイン] GM : どうやら、スリープ状態になってだけのようで、使うことができそうです。
あなたがマウスを動かすとウィンドウには次のようなサイトが表示されました。

[メイン] GM : 『天使の日記~神に愛された息子の日々~』
これは、ワタクシの息子であるアレスカディアの闘病日記です。
幼少の頃から様々な病におかされ免疫不全である彼の闘争記録です。

[メイン] GM : 「こんにちは、母です。
今日の息子は高熱を出して苦しんでいます。
顔色が悪く、お写真を通して皆様に現状をつたえられそうもありません・・・。

あなたが生まれてきてから、このような体に産んでしまった事に後悔する日々です。
しかし、ワタクシが心を痛めることを息子は良く思っていません。
彼の前では、せめて強い母親で居なくては・・・。

あぁ、どうして神様はこうも残酷なのでしょう?」
この記事に対して母親や息子に対する様々な励ましの言葉が載っています。
中でも母親を励ますためのコメントが目に付きます。

[メイン] GM : 「こんにちは、母です。
みてください、皆様のお祈りが通じたのか息子は少しだけ元気になりました。
先生に許可されて、大好きなプリンをほおばる息子です。
(美味しそうにプリンをたべる少年の写真がはってあります)
こんな小さな幸せをかみ締めるように生きる貴方。
たったこれだけの事をするのも大変な息子。

私は、今日も神様にお願いをいたします。
大好きな甘いものを自由に食べる。普通のことが当たり前にできるようにと・・・。
どうか、ワタクシの祈りが届きますように・・・」
この記事にも同様に沢山の励ましのコメントが寄せられています。
やはり、息子をいたわる母親に対するいたわりのコメントが目立ちます。
ブログはまだまだつづきます。

[メイン] GM : 「こんにちは、母です。
皆様に大変悲しいお知らせです。
息子は、また熱を出して体調をひどく崩しました。

あぁ、せっかく良くなったと思うとこれなのです。
この気持ちをどこにぶつければよいのでしょうか?

元気に笑う息子の顔を思い浮かべては影で泣くばかり・・・本当に弱い母親でごめんなさい」

「こんにちは、母です。
何ということでしょう、息子にはじめての友達ができたというのです。
なんと、喜ばしいことでしょう。

私は、母としてとてもうれしく思います。素敵な経験をありがとう」
この書き込みは、友達の少女への書き込みが目立っていました。
これから、日記にはまるで無かったことのように少女の記述がかかれていません。

ブログはまだ続いています。

[メイン] GM : 「こんにちは、母です。
息子の体調はますます悪くばかりの日々です。
皆様の気持ちにもこたえられない。息子にも、汗をぬぐってあげて手を握ることくらいしかできません。
どうして、こんな悪夢のような日々が続くのでしょうか?

あぁ、私がこんな体に生んでしまったばっかりに・・・やはり、それを思わずにはいられないのです。
あなたには、この母が居るそれだけでは足らないのでしょうか?」

「こんにちは、母です。
息子は友達が退院すると悲嘆にくれていました。
そのせいでしょうか? 息子は危篤状態となりました。

どうして? どうして、あのこのことばかりなの?
私のモノだと思っていたのに・・・。私は、あなたの母親なのに・・・。」

[メイン] GM : 「こんにちは、母です。
あぁ、かわいそうな息子。
また、意識をきちんとたもてずにいるの。でもどうして、うわごとで少女の名前までよんでしまうの?
なぜ? どうして? なぜなの?
あぁ、もう絶えられない・・・・」

「こんにちは、母です。
息子の友人である少女が亡くなりました。
そのおかげでしょうか? 息子は元気になりました。
これも応援していただいた皆様のおかげです!
あぁ、これはなんという奇跡でしょう!!
私の気持ちが、祈りが・・・届いたようで本当にうれしいです!
私は母親としてこの子の生還を心より嬉しく思います」

集中治療室と思われる部屋で沢山の管に繋がれて生気のない顔で写るモノと母の手を弱々しく握り返すモノの写真が貼られています。

ブログには沢山のコメントが寄せられていてとても、盛り上がっていたことがみてとれるでしょう。

[メイン] GM : 「こんにちは、母です。
これは、予想外のことですが・・・。せっかく回復した息子の意識は再び闇に落ちました。
私には、なぜなのかわかりません。
本当に、予想外のことで・・・ワタクシは・・・ワタクシは・・・何を間違えてしまったのでしょう?
いつものことだというのに、間違えるはずなんて無いはずなのに・・・。
それなのに・・・。
本当に死に掛けてしまうなんて・・・信じられなくて・・・。

申し訳ありません。当ブログは本日を持ちまして閉鎖いたします」
ブログの書き込みはここで終了しております。

[メイン] GM : 健は<アイデア>どうぞ!

[メイン] 高倉健(オカルン) : CCB<=70 (1D100<=70) > 62 > 成功

[メイン] GM : ブログは、息子の体調が悪いときのほうが頻繁に書き込まれている事を思い至るでしょう。

[メイン] GM : また、息子のことには触れているが全体的に「可愛そうな息子を持つ哀れな母親を励ます」
為の内容が多いことに気がつくでしょう。

[メイン] シェーシャ : 一方で本棚を調べる俺

[メイン] シェーシャ : ccb<=80 目星 (1D100<=80) > 10 > スペシャル

[メイン] GM : 本がびっしりと規則ただしくつめられておりこの本の持ち主がとても神経質であることが伺えます。
また、中にはいくつか不気味な雰囲気の本もあるような印象をうけます。

[メイン] GM : あなたが本棚を触っているとポトリと一冊の本が落ちてきます。

[メイン] シェーシャ : 「この部屋、直接的ではないがどこか狂気を感じる──おっと?」
見てみるぜ

[メイン] GM : 『屍食教典儀(ししょくきょうてんぎ)』と書かれている黒い表紙の不気味なものでした。
付箋がはられたページが一枚だけあります。

[メイン] シェーシャ : そこだけ見るか……

[メイン] GM : 本はフランス語でかかれておりとても読めそうにはありません。
付箋が貼られたページを覗くと不気味な模様が描かれていました。

[メイン] GM : <アイデア>どうぞ!

[メイン] シェーシャ : ccb<=50 はんはん (1D100<=50) > 18 > 成功

[メイン] シェーシャ : あざます!

[メイン] GM : その模様がオルゴールの模様と同じだと気がつくことでしょう。

[メイン] GM : そこに書かれたイラストは、模様をつけた石を頭に乗せられ、言葉を聞いた人間が倒れるイラストが描かれていました。

[メイン] シェーシャ : 「呪術、か?」
”魔族”共が好みがちな儀式に雰囲気が似ている気がする。

[メイン] シェーシャ : そしてこの挿絵。想像が間違っていないとしたら、まさか……!

[メイン] シェーシャ : 「おい、健──」
机に向き合う健の方に声をかけようとして。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「──これ、アレが、本当なら」

[メイン] 高倉健(オカルン) : うわごとの様に、サイトを見つめ
ふと、合点がいったのか。瞬きをすると

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「ふざけんなよ」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 腹の奥底からの侮蔑と怒りを煮凝りにした言葉が、その口からは溢れた

[メイン] シェーシャ : 「……健?」

[メイン] シェーシャ : その様子には、流石に真剣な顔つきにならざるを得ず。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「──すみ、ません。 多分、はやとちりですから。 そんな事、する人がいるわけない」

[メイン] シェーシャ : 「どうした。ひでえ顔だぜ」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 声は震え、拳は硬く握り締められている
本棚に寄りかかり、何度も深呼吸をして…

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……そのパソコン、見てください。僕達が、少し前に持った疑惑が本物なら……だったとしたら……!」

[メイン] シェーシャ : 言われるまま流し見る。

[メイン] シェーシャ : マウスを操作する速度が徐々に早くなり。

[メイン] シェーシャ : 「……95%ってところか」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…本棚には、何がありましたか?」

[メイン] シェーシャ : 95%、予想が最悪な形で的を射ている確率は大体そんなもんだろう。

[メイン] シェーシャ : 「恐らく、呪術の儀式だ」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……ますます、怪しくなっていきますね」

[メイン] シェーシャ : 「本に書かれてやがった。アレスの母親の子守歌が入っているっていう、オルゴールと同じ様式が使われた呪術が……な」

[メイン] シェーシャ : 「だが、まだ話が決まりきったわけじゃない」
ぺらりと机の上の紙キレを手に取って読む。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…ええ、です…よね」

[メイン] GM : そこには一枚の楽譜がおいてありました。
<アイデア>か<芸術(音楽系)>を振れますね

[メイン] シェーシャ : ccb<=50 アイデア (1D100<=50) > 41 > 成功

[メイン] GM : その楽譜が、先程のオルゴールのメロディではないか?
ということに気がつきます。

[メイン] シェーシャ : 「俺が言いたいのは、義憤で腕を振り上げたくっても『真実』をまずその眼に収めろってことだ。
 この楽譜、オルゴールの物に見えるな……」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…ええ、怒るにしても。本当のことを確かめてから、ですよね」

[メイン] シェーシャ : 「言うまでもなかったかよ?ソウルフレンド、やはり俺たちは通じ合ってるみてえだな」
ひらひらと手を振り、【絵画】の方へ

[メイン] 高倉健(オカルン) : パンパン、と頬を叩くと姿勢を正す

[メイン] GM : 様々な宗教画が多く飾られていることに気がつくことでしょう。
特に、自愛に満ちながらも観音的な雰囲気を持つ女性の宗教画が好みのようで
他のものに比べて多く取り揃えられていることに気がつくでしょう。
<博物学>か<アイデア-20>を振れますね

[メイン] シェーシャ : ccb<=50-20 しらね~~~しね~~~ (1D100<=30) > 94 > 失敗

[メイン] シェーシャ : 「偶像、これが部屋の主の理想《イディール》……ってか?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「むむ…なんでしょう、これ」

[メイン] 高倉健(オカルン) : CCB<=50 アイデア〜 (1D100<=50) > 56 > 失敗

[メイン] シェーシャ : 「大方、部屋の主人が自分と絵画のモチーフを重ねて悦に入ってたんだろうさ」
手に武器があったらぶっ放してたかもしれねえ。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「この部屋に来て少しですが、もう嫌いになってきました」

[メイン] シェーシャ : 「同感だ」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 最後に写真を調べます

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…写真も多いなぁ」

[メイン] GM : 部屋に置かれているグッズに薄気味の悪さを感じるでしょう。
部屋の主はかなり熱心な宗教家であることが伺えます。
そして、目に付くのは部屋に置かれている多くの写真が同じ女性の物であることが伺えます。
雑誌やかなり大きな切り張りの写真などもありモデルか何かでも可笑しくないのではないかとあなたは思うことでしょう。

[メイン] GM : 女性は少年によく似ています。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……この人が、あのサイトを書いた」

[メイン] シェーシャ : 「思うところがあるか?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……かなり」

[メイン] 高倉健(オカルン) : あまりいい感情は抱けない
勿論、彼女も被害者なのかもしれないけど……あのサイトを見る限り。趣味は合いそうに無い

[メイン] シェーシャ : 「ま、そうだろうな……
 ただ悪辣なだけの人間、善良なだけの人間……どっちにしろこの大地の上には存在しない」

[メイン] シェーシャ : 「だが、アンタに見える迷い……ソイツがある限り、アンタの天秤が偏っちまうこともないだろう。忘れんなよ」

[メイン] シェーシャ : 健の頭に手を置き。
この部屋を調べ終わった、なんとなくこの”夢”の法則も見えてきた──
そろそろ、また何かが起こる。

[メイン] GM : その時です

[メイン] GM : 『バタンッ』という大きな音を立てて扉が突然開きました。
扉の前の床には、白いゆりの花束が置かれており、扉の奥は黒い花畑の居空間になっています。

[メイン] シェーシャ : 「お呼びみたいだぜ」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…みたい、ですね」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…ありがとうございます、シェーシャさん。ジブン、この部屋に来てからのモヤモヤが少し晴れた気がします」

[メイン] シェーシャ : 「言わなかったか?俺は大いなる真実を告げるために大地に立っているのさ」

[メイン] シェーシャ : どういたしまして、っと扉の方に歩を進め。
白い百合、こいつは誰への献花だよ?

[メイン] GM : 白百合を拾いますか?

[メイン] 高倉健(オカルン) : 拾います

[メイン] 高倉健(オカルン) : 屈んで、白百合の花束を手にすると
真っ黒な花畑へと歩みを進める

[メイン] GM : 拾うと、目の前の空間が例の花畑にいつの間に変わっていました。しかし、先ほどまでは美しい色合いを誇っていたのですが、あまり色味を感じない印象になっています。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 花畑に戻ると先程までの様子とは一変していました。
七色に輝いていた空は色味を失い、どんよりと暗い灰色をおび、色とりどりだった花びらは冷たく青い白い結晶と化しかつての、安寧で暖かさに包まれていた大地はその全てを失っていました。

[メイン] アレスカディア : 少年は、花畑の中央のベッドに眠っていますがとても起きそうな気配はありません。

[メイン] アレスカディア : 様々な機械に繋がれ、写し出される機械的な画面に見つめられたまま、定期的な呼吸を機械に促され辛うじて生きているのでした。

[メイン] GM : 少年の近くほど世界は色味を失って白んでおり、全てが喪失感を物語っていました。

[メイン] GM : そして──

[メイン] 青年 : それよりも目につくのが、麦の穂のごとく豊かな金の巻き毛を持ち、美しいオリンポスの神々のような顔立ちをした美貌の青年が少年を見下ろすように立っていました。

[メイン] 青年 : 生気の無い顔でこんこんと眠り続けている少年の柔らかい髪の毛をそっと愛おしそうに撫で付けています。

[メイン] 青年 : その両耳は翼のような形状を持ち、頭にはヒナゲシの冠を携えている。
凛々しく意思の強そうな瞳は青にも緑にも見え一定の色を保っていなかった。

[メイン] 青年 : そのあまりの神々しさに人ならざる気配を感じあなた達は本能が警鐘を鳴らす事でしょう。SANc(1d6/1d20)

[メイン] シェーシャ : ccb<=39 耐えろ俺 (1D100<=39) > 93 > 失敗

[メイン] 高倉健(オカルン) : ccb<=70 (1D100<=70) > 65 > 成功

[メイン] シェーシャ : 1d20 耐えろ俺ェ! (1D20) > 2

[メイン] 高倉健(オカルン) : 1d6 (1D6) > 3

[メイン] system : [ シェーシャ ] SAN : 39 → 37

[メイン] system : [ 高倉健(オカルン) ] SAN : 70 → 67

[メイン] 青年 : 「ふむ」
あなた達の存在に気がつくと神々しき存在は語りかけてきました。

[メイン] 青年 : 「よくぞまいった。人の子よ。我は悪しき夢を司りし神ヒュプノスである」

[メイン] 青年 : 「我の望みでそなた達をこの夢へと引きずり込んだ。
この儚き少年の事をそなた達は此度の夢の欠片を通じて、その生きざまを見知ったのではあるまいか?」

[メイン] 青年 : 「悪夢よりも、悪しき現実に生き長らえておるのに尚も希望をもたんとせんその姿。
なぜ、この少年はこれほどまでに純粋な愛を持ち、人を恨まず生きられるのか……
我は等しく見ぬ存在で我は次第に引かれていった」

[メイン] 青年 : 「この者は、母の呪いを受けつづけておる。
それは、かの女の無慈悲なまでに強い欲望によって。
最愛たる息子を玩具のように、使い果たせおのが地位を高めんと望み続ける。
哀れな人間の不浄なの汚毒に呑まれておる」

[メイン] 青年 : 「唯一無二で、手に入れた竹馬の友をも毒牙に捕らわれ失っており、それでもなお少年は純粋な愛を失わなかった」

[メイン] 青年 : 「我は正直感嘆した。人間でも、このような美しき魂を持ち得るのだと……」

[メイン] 青年 : 「しかし、運命とは残酷なものよ…。この少年の寿命はあまりにも、短いままに終わりを告げようとしておる。
呪いを受け流すための力は、もう残ってはおらぬのだ」

[メイン] 青年 : 「そこで、そなた等を呼び寄せたのだ……」

[メイン] 青年 : 「この世界は、少年が描いた『葬式の世界』なのだ。
鯨に覆われ、生花の溢れる檻。少年はそれを思い描きこの夢を作る事にいたった」

[メイン] 青年 : 「人とは、送別のおりに『手向けの花』というのを送るのであろう?
人ならざる神の我は、この少年に花を供える資格をもっておらぬのだ」

[メイン] 青年 : 「願いを聞いてくれ、人の子よ……。どうか、この哀れな魂の終焉に花を添えてやってはもらえぬか?
そなた達のその手には今それがあるはずだ…」

[メイン] 青年 : ヒュプノスはあなた方をいぬくような瞳でみつめます。

[メイン] GM : 少年のベッドの横には小さな献花台が備え付けてありました。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「待って、待ってください!!その呪いが原因なら、祓う事はできないんですか!?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 途端に訪れた真実に、高倉は慄き
同時に、憤っていた

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「あなたが神様だから人を助けろとか、我が儘は言いませんが! アレスくんの助けにはなりたいと、思ってくれているんでしょう!?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「こんな、こんな形で終わりだなんて…!!」

[メイン] 青年 : 「この者は長く呪いをかけられ、既に衰弱しきっておる。例え呪いがなくなったとしても、もう長くはないであろうな」

[メイン] 青年 : 「"生きる希望"があればわからぬが…」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「希望……希望は…!!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 心当たりはある、だが。
それは、確かだろうか

[メイン] 高倉健(オカルン) : こんな、酷いことをされ続けて
彼は、明日を愛せるだろうか。ジブンは、そんな明日を、彼に届けられるだろうか

[メイン] シェーシャ : まったく、大いなる真実は時に大いに残酷だ。
つまり俺たちの予想は完全にあっていて、アレスは実の母の手によって病の身のまま鑑賞動物のように生かされ……
ちょっとした手違いだけでか細い命の灯を吹き消されかけている。
まあそういう胸糞の悪い話だったわけだ。
このカミサマが分かりやすく説明してくださった。

[メイン] シェーシャ : 一時、アレス自身に疑惑を浮かばせなかったとは言わない。
嫌になるね。

[メイン] シェーシャ : 「なあ、ソウルフレンド」

[メイン] シェーシャ : 「”希望”ってーのはなんだ?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……難しくて、言い切れないけど」

[メイン] シェーシャ : 「家族から愛されること、健康な体で生きられること、友と明日を笑えるってこと……ま、色々あるな」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…ジブンにとっては、望む事だと。思います」

[メイン] 高倉健(オカルン) : ジブンは、会いたいと願ってきた物がある
出会してみれば、それはとっても厄介な物で、憧れとは噛み合わなかったけど

[メイン] 高倉健(オカルン) : 今でも、憧れは消えていない

[メイン] シェーシャ : 「へえ」

[メイン] シェーシャ : 「神様よ、俺たちとアレスの話は聞いてたかい?」

[メイン] 青年 : 「うむ。全て聞いておったぞ」

[メイン] シェーシャ : 「なら、聞いてただろ。アレスは」

[メイン] シェーシャ : 「新しい国に馴染むために日記で言葉の練習をして、好きな女のことを考えては顔を赤らめて、夢の中に見るくらい外で遊びたくて、ベッドの上にいても新しい見舞い人が来ないかワクワクしてて」

[メイン] シェーシャ : 「あんなに”明日”に憧れてる奴、そうそういねえよな」

[メイン] シェーシャ : 「だから、神様なんかがわざわざここにいるんだろ?」

[メイン] 青年 : 肯定も否定もせず、ただ一言口を開く。

[メイン] 青年 : 「Je suis désolé d'avoir été né」

[メイン] 青年 : 「その者がそなたらに伝えなかった言葉、その意味がわかるか?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……?」

[メイン] シェーシャ : 「その音の響きは……日記の言葉か」

[メイン] 青年 : うむ。と頷き

[メイン] 青年 : 「うまれてきてごめんなさい」

[メイン] 青年 : 「その者の心からの言葉がそれだ」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……そんな、ことを」

[メイン] シェーシャ : 拳を握りしめ。

[メイン] シェーシャ : そりゃあ、言えねえよな……

[メイン] シェーシャ : そんでも!

[メイン] シェーシャ : 「ちッッ、げえ……!!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…!!」

[メイン] シェーシャ : 「この世界はアイツにそう思わせたかもしれねえ。
 でも、アイツが自分で望んだことが”それ”だなんて!俺は認めねえ!!」

[メイン] シェーシャ : 「アイツにも……アイツにも、望みがあっただろ!?
 そうだ、こんな色の無い世界で眠りこけるんじゃない……」

[メイン] シェーシャ : 「花畑の中で友達と遊んでさ……誰かと楽しくお喋りをする、そんな夢をこいつは見てたんだぜ……!!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : …そうだ、確かに。アレス君は生きる事にとても疲れていた。けれど

[メイン] 高倉健(オカルン) : 何かを望む事を、生きる事を放り出していたわけじゃなかった

[メイン] シェーシャ : 「なあ、そうだろ──アンタが一番知ってんだ」

[メイン] シェーシャ : 「”ソウルフレンド”!!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……ええ」

[メイン] 高倉健(オカルン) : …ありがとうございます、シェーシャさん
ジブンが、見失いかけた真実を届けてくれて

[メイン] 高倉健(オカルン) : モノクロの花畑を歩み献花台の近くまで歩むと……

[メイン] 高倉健(オカルン) : 白い花束をテーブルに置き
アレスにあげた落書き帳を手に取る

[メイン] シェーシャ : 「ヘッ」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…そして、アレスくんの分だけじゃない」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「見ず知らずのジブン達に、あんな世界を見せてでも。 友達に、生きて欲しかった結ちゃんの為にも……」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 落書き帳を開く

[メイン] 高倉健(オカルン) : 自分の予想が確かなら
あの娘が残してくれた願いが、呪いなんかに負けないのなら

[メイン] 高倉健(オカルン) : そこには──

[メイン] 高倉健(オカルン) : 未だ、色鮮やかに。アヤメの花を集めた花束が描かれている

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…アレスくん。夢から覚めても、ジブンは会いに行きます」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 場所はわからないし、もしかしたらジブンは忘れてしまうかもしれない……それでも

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…ジブン、不器用ですから。失礼もあるかもしれません」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「それでも……どうか」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「待っていてください、ジブン」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「足の速さだけは、自信がありますから」

[メイン] 高倉健(オカルン) : そう言うと、懐からペンを取り出し
表紙にこう書き込む

[メイン] 高倉健(オカルン) : 『今度は、夢じゃない場所で。一緒に花を見ましょう』

[メイン] 高倉健(オカルン) : そして、献花台に落書き帳を置く…前に

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「シェーシャさん!」

[メイン] シェーシャ : 「ああ、分かってる」

[メイン] シェーシャ : 健の持つ落書き帳の一端をシェーシャもまた持つ。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…せーの!」

[メイン] シェーシャ : 「…せーの!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 名残り惜しい気持ちもある、けれど
進んでくれと願ったからには、立ち止まって、いられないから

[メイン] 高倉健(オカルン) : 希望を抱きながら、献花台に
鮮やかな花束を添えた

[メイン] シェーシャ : こいつが、俺たちの、アレスへ供える花だ
アレスの未来への、な

[メイン] GM :  

[メイン] GM : あなた達が少女の描いた花束を献花台に備えたその瞬間でした。

[メイン] アレスカディア : ベッドの上の少年がゆっくりと目を開けます。

[メイン] アレスカディア : そして、横に置かれた少女の絵をみて目を見開き
「あ、お兄ちゃん達…。ゆいの…絵だ、ありがとう…ありがとう…」

[メイン] アレスカディア : 少年の目から涙があふれ出し、その涙が光の渦となりあたりを包みます。

[メイン] GM : すると、世界に再び色が戻ってきたのです。

[メイン] GM : 空は美しく七色に輝き、水晶と化した花には美しい色合いがもどってきていました。
やってきたときと変わらぬ美しい世界がそこには広がっていました。

[メイン] 青年 : 「…ふむ。やはり人の子に任せて正解だったようだ」

[メイン] 青年 : 「ありがとう、人の子たちよ…もう、この少年の夢の世界は終わるであろう早く逃げ帰ると良い」

[メイン] 青年 : ヒュプノスは深々と頭を下げ、あなた達の背後を指差し消えていきました。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 深く、礼をして。暫くすると

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「アレ、夢の世界が消える? って事は」

[メイン] GM : 島は端から崩落を始めており、どんどんと崩落を進めながらあなた達に差し迫ります。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「わああああああっ!!!!」

[メイン] シェーシャ : カッコつけて目を閉じて見送り──

[メイン] シェーシャ : もっかい目を開いたらヤバいことになってた。

[メイン] GM : 崩れ去る世界は、美しく輝く水晶の花びらが、幻想的な七色の花吹雪となり思わず世界に降り注いでいました。

[メイン] GM : 振り返ると、ヒュプノスの指差した先に白い空間がそこにはありました。
そこまで走れば、崩落する世界から逃げ帰れそうです。

[メイン] 高倉健(オカルン) : アレスくんを背負って逃げる必要とか!

[メイン] シェーシャ : あるんすかねェ!?

[メイン] GM : <聞き耳>どうぞ!

[メイン] シェーシャ : ccb<=80 聞き耳 (1D100<=80) > 10 > スペシャル

[メイン]   : 「おはよう、アレスくん」

[メイン] 少女 : 振り返ると少年の傍らに可愛らしい少女が立っていました。

[メイン] 少女 : 「大丈夫だよ。今なら走れるから」
そういって少女は手を振りました。

[メイン] アレスカディア : 「ゆい…?それって、どういうこと?」

[メイン] 少女 : 「新しいお友達ができたでしょ?」

[メイン] 少女 : 「私は、一緒には行けないけど、だけど、その人達となら、大丈夫だよ」

[メイン] 少女 : 「だから、幸せになってね!」

[メイン] 少女 : 「さようなら!アレスくん!」
そう言って、少女は泣きながら崩壊する世界に飲み込まれていきました。

[メイン] アレスカディア : 「…!ま、待って!ゆい!なんで…?どうして…?」

[メイン] アレスカディア : ふらふらと、ゆいが消えていった先へと歩き出す。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「アレスくん…!!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : アレスカディアに向けて手を伸ばす

[メイン] アレスカディア : 「お兄ちゃん!ゆいが…ゆいが…!」
泣きそうな顔で健の方を見る。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「結ちゃんが、あの落書き帳を託してくれた……!! 君を、助けに来てくれたんだ」

[メイン] アレスカディア : 「…!僕を、助けに…?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「ええ!あの娘がいなきゃ、ジブン達は手詰まりでした……! だから、今は!!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「結ちゃんの願いを、果たしましょう!」

[メイン] アレスカディア : 「ゆいの、願い…」

[メイン]   : 『幸せになってね』

[メイン] アレスカディア : 「…うん!僕、幸せにならないと、それがゆいの願いだもん!」

[メイン] アレスカディア : ちらりと、ゆいが消えていった先を見つめて

[メイン] アレスカディア : 「ラヴィ・ダヴォワー・フェー・ヴォートル・コネサンス(あなたと知り合えて良かった)」

[メイン] アレスカディア : 「メルシィボクー」

[メイン] アレスカディア : そして、健の方に振り返り、しっかりと手を取る。

[メイン] シェーシャ : 「……お前らッ!もう時間がねぇ!!」
崩壊を続ける世界の中、マシなルートを探っていたシェーシャが二人に声を掛ける。

[メイン] シェーシャ : 「いや──もう、間に合わねえかもしれねえ……!
 崩壊のペースが速すぎる……!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「シェーシャさんも手を! ジブンが引っ張ります!!」

[メイン] シェーシャ : 「──」

[メイン] シェーシャ : 「命預けるぜ、ソウルフレンド!」

[メイン] シェーシャ : 手を伸ばし。
──常人の速度では、恐らく脱出より先に崩落に飲まれる。
シェーシャの測量技術は正確だ、故にこの状況の危機性を最も理解している言える。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 押し上げるような異音と共に、高倉の姿が変わっていく。
大きな口を模したマスクに、白髪。赤いラインを揃え、変身を終えると

[メイン] 高倉健(オカルン) : CCB<=90 ターボ婆 (1D100<=90) > 43 > 成功

[メイン] 高倉健(オカルン) : ほぼ背面に迫った崩壊を、韋駄天の如き速度で引き剥がしていく
最大速度、初速共に100‘キロ!!

[メイン] 高倉健(オカルン) : 二人を引き摺らないように最新の注意を払いながら、全速力で白い空間へと世界を縫って突き進む!

[メイン] シェーシャ : とんだ隠し球じゃねえか──
アレスを小脇で支えつつ舌を噛まないように唇を閉じて。

[メイン] シェーシャ : だがこの速度なら──ブッチ切れるッ!

[メイン] アレスカディア : 健の変わりように一瞬だけぎょっとするも、ゆいの言葉や、これまでのことを思いだし、不安よりも安心の方が勝っていた。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「よーし、よし、もうちっとでゴール…!ソウルフレンドも、アレスも、辛抱してよな……!!」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 快速で崩壊に差をつけ、順調に突き進めばこのまま白い空間に突撃できる程距離を詰める

[メイン] 高倉健(オカルン) : そして、一気に踏み出し。真っ白な空間へと全員で跳び込んだ

[メイン] GM : 白い光の中に飛び込む。

[メイン] GM : 世界のすべては降り注ぐ光の結晶となりあなた達の周りに降り注ぎながら消えていきました。

[メイン] GM : やがて目の前を白い光に包まれると、あなた達の意識は遠のきます。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 再び目を覚ますとあなた達は病院のベッドで眠っていました。

[メイン]   : 「あら、お目覚めになりましたか?」
傍らに居た看護師さんが笑顔で微笑みました。

[メイン]   : 「道端で倒れていたところを救急搬送されてきたんですよ。身体に異常がなかったのですぐに退院できますが」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…!」

[メイン] : 「お目覚めか?」

[メイン] シェーシャ : 「ソウルフレンド」
健と同じ患者なのになぜか看護師と並んで立ってるめちゃくちゃ迷惑な患者──
シェーシャである

[メイン]   : ジト目で少し迷惑そうに見ている。

[メイン] シェーシャ : 「スイマセン」

[メイン] シェーシャ : ベッドに戻った。

[メイン] GM : あなた達は体を確認すると、いつの間にか入院着に着替えさせられてはいましたが体のどこにも異常はなさそうです。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「よ、よかった…帰ってこれたんだ…!」

[メイン] シェーシャ : 「ああ。お陰様で……な」

[メイン] シェーシャ : 首をゴキゴキと回し。
生きてるってこういうことだよな~。

[メイン] シェーシャ : 「アレスの姿は、少なくともこの病室には見えなかった。ま、当たり前か……」
病室を見まわしながら。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「ジブン達は動けますし…様子を見に行ってあげましょう…!」 

[メイン] シェーシャ : 「っつっても、アテはあんのか?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……えっと、どうしましょう」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「ここ、内装は…ブログで見た病院に似てますけど」

[メイン] シェーシャ : 「……何だと?」

[メイン] シェーシャ : 「看護婦さん、ひょっとしてアレスカディアの名前に覚えはねえか?」

[メイン]   : 珍しい名前なので、ピンときたのか

[メイン]   : 「はい。当院の入院患者さんにいますが…お知り合いですか?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「はい!」

[メイン] シェーシャ : 「運命の偶然、いや必然か……」

[メイン] シェーシャ : ……ふと、思い出す。

[メイン] シェーシャ : 「そういや、結局のところ。アイツの母親は……どうなったんだ?」

[メイン] シェーシャ : そう、俺たちは一仕事成し遂げはしたがまだ夢から脱出しただけだ。
”現実”でもしも未だに問題が進行している、その最中であるとしたら?

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「っ…!!」

[メイン] シェーシャ : 「看護婦さん、ああ……実はアレスとは知り合いでね」

[メイン] シェーシャ : 「せっかくだから見舞いに行こうと思う。部屋ぁ教えてくれるかい?」

[メイン]   : 「そうだったんですね。あの子、とっても喜ぶと思いますよ」
そう言うと、アレスの病室を教えてもらえる。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「行きましょう!!」

[メイン] シェーシャ : 「あんがとよっ!」
礼の言葉もそこそこに、スリッパに足を突っ込んで走り出す。

[メイン]   : 「病院内ではお静かに~!」
一応走り出したのを見て注意しておく。

[メイン] GM : あなた達が少年の病室に入ると無機質な電子音が聞こえてきました。

[メイン]   : 「あぁ、お見舞いの方ですね! あの状態から目が覚めるなんて…まさしく…奇跡ですよ。本当に信じられない」
医者が心底驚いた様子で少年の診察をしていました。

[メイン] アレスカディア : 少年はあなた達が入っていたことに気がつくと朦朧とした瞳ではありましたがしっかりとあなた達をみつめていました。

[メイン] アレスカディア : 「おに…ちゃん…た…ち……だ。…おみまい…きて…くれたんだね。あり…がと」
少年は震える唇で懸命に、言葉をつむぎます。

[メイン] アレスカディア : お見舞いに来てくれたことがうれしかったのか少年の左頬に一粒の涙がつたいます。

[メイン] アレスカディア : 「これ…目が覚め…たら…あって…。もらって…欲しい…な」
そういって、少年はあまりにも華奢なその手に握っていた美しい水晶の花を差し出します。

[メイン] GM : それは、七色に花びらを持つ美しい水晶の花でした。
あの夢の中で最後に見た花畑の花そのものでした。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…!」

[メイン] シェーシャ : 「ああ、俺だ。アレスカディアの友人、シェーシャがここに立っているぜ」
間に合った、か……!

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…ありがとう、大丈夫。ジブン達は、ここにいますから」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 花を持った手を包むようにして、両手を合わせる

[メイン] アレスカディア : ニコリと、弱々しい笑顔を向ける。

[メイン] 女性 : あなた達が少年から花を受け取ると、あなた達の横を一人の妙齢の女性が通り過ぎます。

[メイン] GM : <聞き耳>どうぞ!

[メイン] シェーシャ : ccb<=80 ヘッ (1D100<=80) > 20 > 成功

[メイン] 高倉健(オカルン) : CCB<=90 (1D100<=90) > 95 > 失敗

[メイン] GM : シェーシャには聞こえていました。

[メイン] 女性 :  

[メイン] 女性 : 「よかった、まだ使えそうね」

[メイン] 女性 :  

[メイン] GM : その残酷な一言が。

[メイン] 女性 : あなた達には目もくれず、アレスの元へ歩いて行く。

[メイン] 女性 : そして、目覚めた少年を見ると微笑みながら少年の手を握ります。

[メイン] 女性 : 美しい親子のその様はとても絵になる光景でした。

[メイン] 女性 : それはあの夢のようにひどく幻想的で美しいものでした。

[メイン] シェーシャ :

[メイン] シェーシャ :

[メイン] シェーシャ : 「そこまでにしろよ」

[メイン] 女性 : 背後からした声の方に振り向く。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……貴女が、そうなんですね」

[メイン] シェーシャ : 竜は古来より、伝承によると悪の象徴だ。
神々しい物を爪牙で引き裂き、己の傲慢のままに暴を振るうという。

[メイン] 女性 : 「…あなた方はどなたかしら?初めて見る顔だけど」

[メイン] シェーシャ : 「シェーシャ」
名前の由来は、古来の竜神。

[メイン] シェーシャ : 「初めましてだな、”泣き虫ハウゼン”」

[メイン] 女性 : 「………」
ジロリとシェーシャの方を睨む。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…どうも、ジブン達はアレスくんの友達です」

[メイン] 女性 : 「アレスカディアの友達?あの子以外にもいたのね」

[メイン] シェーシャ : 「お前がアイツを馴れ馴れしく呼ぶんじゃねェ……ッッッ!!」

[メイン] 女性 : 「お前?私はこの子の母親よ?」

[メイン] シェーシャ : 「忘れたとは言わせねえぜ。アレスの唯一の親友のことを」

[メイン] 女性 : 「忘れるわけないわよ。だってアレスカディアの初めての友達だもの」

[メイン] 女性 : 「私も残念に思っているわ。元気な子だったのに、急に亡くなるなんてね」

[メイン] シェーシャ : 「テッメ……!!!」
──目の前の女がこうも余裕である理由は、あまりにシンプルだ。

[メイン] シェーシャ : 証拠がない。

[メイン] シェーシャ : アイツは一つも法に触れていない。
”呪術”が乗ってる法律書なんてどこにもねえ。

[メイン] 女性 : 「…それにしても、あなた。乱暴ね」

[メイン] 女性 : 「アレスカディアの教育に悪いわ。退室してもらえる?」

[メイン] シェーシャ : 「…………グッッ」
歯を食い縛って。

[メイン] シェーシャ : 「悪 か っ た よ !」
今逃げられるのだけは──不味い!

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…申し訳ありません、騒ぐとアレスくんには良くありませんもんね」

[メイン] 女性 : 「まったく、アレスカディアもいつこんな人たちと友達になったのかしら…」
ブツブツ文句を言いながら、アレスの頭を優しく撫でている。

[メイン] シェーシャ : 「さて。だが、アンタが俺を追い出そうとした理由は分かっている」

[メイン] 女性 : 「…どういうことかしら?」
相変わらずきつい視線を向ける。

[メイン] シェーシャ : 「美人の姉さん、アンタの心に巣食っているものが俺にはわかるぜ」
我ながらキツい呼び方だ!

[メイン] 女性 : 美人と言われて悪い気はしないのか、黙って話の続きを待っている。

[メイン] シェーシャ : 「……”恐怖”だ。俺と言う男が持ちうる『真実』。
 アンタは俺と言う不確定要素を嫌っている……
 頭の回る人間が陥りがちなロジックの穴だ」

[メイン] シェーシャ : まあ、言ってみれば俺は自分が持ってる一番強い札をさっき暗にオープンしたわけだ。
『残りの手札の脅威度は?』というのは自分の立場にこだわる人間にとっては最もこだわる部分だろう。

[メイン] シェーシャ : 正直に言おう。
あらゆる面で、目の前の女の立ち位置は俺より上だ。
持ちうる武力、社会的立ち位置、また法による論理的な守護。
その全てがコイツの側に立っている。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 承認欲求を満たしながら、アレスくんの安全を保持する方法……正直に言おう
こんな人が得をする事なんて一ミリを考えたくない

[メイン] シェーシャ : 俺の唯一の優位点と言えば──
それは、俺が相手の予想だにしていない浮き駒であるという部分。
この一点だけで最低限、同じ交渉の卓に着く必要がある。

[メイン] 高倉健(オカルン) : けど、そうじゃないとアレスくんは救われない
どんな母でも、子には大事な人なのだから

[メイン] 高倉健(オカルン) : 故に、頭を絞るしかないけれど…

[メイン] 高倉健(オカルン) : ……ダメだ、ジブンでは何も思いつかない

[メイン] シェーシャ : ──アンタの無念は分かる。
俺も口惜しい気持ちはある。

[メイン] シェーシャ : 綺麗じゃない現実じゃ、綺麗な手段ばかりは使えない。
夢から覚めるのも難儀なもんだ。

[メイン] シェーシャ : 「俺もアンタの噂は聞いてるんだ。
 病身の息子を身を窶して支える、悲劇の美人母……だったか?
 俺は詳しかないが、それでも耳に届くくらいにはアンタの名は轟いているようだ」

[メイン] 女性 : 「へぇ…」
値踏みするようにシェーシャを見つめて

[メイン] 女性 : 「私のことを知ってるのね。だからアレスカディアに近づいたの?」

[メイン] シェーシャ : 「そういうわけじゃねえ」
首を振って。

[メイン] シェーシャ : 「順序が逆だ。アレスを知っているからこそアンタに近付くことになった……ってとこだな」

[メイン] 女性 : 「アレスカディアのことをねぇ…」

[メイン] シェーシャ : 「名は名乗ったが素性の紹介がまだだったな。
 俺はシェーシャ、ロドスオペレーター……
 ちょっとした製薬会社の社員ってとこだ」

[メイン] 女性 : 製薬会社という言葉に少しだけ反応する。

[メイン] シェーシャ : 「──アンタのことはちょっと調べた。
 アレスの友人としてはアンタの行動は看過できない。
 だが、俺もそれ以上に企業人でね」

[メイン] シェーシャ : この話は今作っている。
俺がロドスの社員なのは事実だが、無論ロドスのために動いているわけじゃない。

[メイン] シェーシャ : これは俺側のメリットを生み出すための発言だ。
アレスを助けるためだけ、俺に一切の利が無い交渉なんかじゃ、この女の信用は得られないだろう。怪しすぎる。

[メイン] 女性 : 「私を、調べた…?」
機嫌が悪そうな表情を見せる。

[メイン] シェーシャ : 「不躾な行動については謝罪する。
 だが、アンタの不愉快さに見合うメリットはお互いに用意してきた」

[メイン] シェーシャ : 「話は単純だ。アンタの息子、アレスをロドスで引き取らせちゃあくれねえか」

[メイン] 女性 : 「…ぶしつけね。それで、はい。わかりました。とでも言うと思うの?」

[メイン] シェーシャ : 「不可欠な治療のため、息子と離れ離れになるアンタ。
 アンタのおかげで世界的に有名な少年を集中治療することで名を挙げられるロドス」

[メイン] シェーシャ : 「この取引は、お互いに利がある」
どうだ?といかにも俗物らしい顔で腕を広げる。

[メイン] シェーシャ : 「最初の態度は悪かったな──まあ、俺個人の感情以上に上からせっつかれている証拠とでも思ってくれ。
 アンタの業績はそんだけうちの会社に注目されている」

[メイン] 女性 : 「……この子は、今、大変なの。見て分からない?」
周囲の医療器具から伸びたチューブや、辛そうにしているアレスを見ながら

[メイン] 女性 : 「あなたの企業が立派だとしても、ここ以上って証拠はあるの?」

[メイン] 女性 : 「それに、アレスカディアが必死に生きようとしてるのは、私や夫を思っての事よ」

[メイン] 女性 : 「この子は、とっても優しいんだから」

[メイン] シェーシャ : 「ロドスの企業規模がアンタのお眼鏡に叶うかは知らねえが……
 企業理念には共感してもらえると思うぜ?」

[メイン] シェーシャ : 「弱者救済、公共奉仕……ま、名前の高潔さで売ってるわけだ。
 風評の良さならどこの製薬会社にも負けねえって断言しておくよ」

[メイン] シェーシャ : ロドスと提携する者の名もまたその道に通じる人間には善い方向で見られる。
アンタの欲は満たせんだろ。

[メイン] シェーシャ : ──だが、アレス。
アイツの気持ちはまだ何も解決できてないのも事実だ。

[メイン] シェーシャ : ベッドで今も苦しみに喘ぐアレスを見る。

[メイン] 女性 : 「弱者救済、公共奉仕…ずいぶんと立派なことを言ってるのね」

[メイン] シェーシャ : 「ああ。全ての病傷を根元から治療する……社会に蔓延る貧困だの格差だの、そういうのもうちにとっちゃ立派な”病”扱いになってんでね──」
交渉は続く。

[メイン] 女性 : 「…ふぅん。なるほどね。アレスカディアの回復も見込めるってことね」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 話し合う二人を眺めつつ、高倉はアレスへと話しかける事にした
この件は母親だけが、あるいは息子だけが納得して解決する問題では無いのだ

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…アレスくん、今は少し話せるかな?」

[メイン] アレスカディア : 「…うぃ」
辛そうにしながらも、うなずく。

[メイン] アレスカディア : せっかくお見舞いに来てもらったのだから、少しでも長くお話したいと思ったのかもしれない。

[メイン] アレスカディア : 自分の命がいつ尽きるかわからないから。

[メイン] 高倉健(オカルン) : その様子を見て、やはり。アレスくんはあの人とは別の道を行かねばならないのだと思う気持ちを強くする

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…アレスくんは、お母さんが何をしてるか。わかってたりする?」

[メイン] アレスカディア : 「お母様は…僕のことを…愛してくれ…てる、から…」

[メイン] アレスカディア : それが普通の親のやることではないとわかっていながらも、大好きな母親だから責める気はない。

[メイン] アレスカディア : 「お兄ちゃんが…心配…してくれてる…のは、とっても嬉しい」

[メイン] アレスカディア : 「でも…お母様を、責めないで…」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…」

[メイン] 高倉健(オカルン) : …深い愛、本来なら親から子へと贈るはずの無私のソレが、反転し届くとはなんたる事か

[メイン] 高倉健(オカルン) : 憤りを感じながらも、高倉は頷き

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「お母さんは、自分の愛を見失ってます……そして、それを取り戻すなら……」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「多分、距離と時間が必要になります…だから」

[メイン] 高倉健(オカルン) : …自分とて、酷な事を言う
あの母が愛されたいから、この子を泣かせるなら。自分は愛したいから、この子を泣かせるんだ

[メイン] 高倉健(オカルン) : けれど、だとしても

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「ジブンは……いいえ、ジブンも。アレスくんに幸せに生きて欲しい」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…アレスくんは、どう思いますか?」

[メイン] アレスカディア : 「僕も…幸せになれるなら…なりたい」

[メイン] アレスカディア : 「ゆいと…約束…したか…ら」
弱々しく微笑む。

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…お母さんとは、離れる事になると思います」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「あの人は、近くにいる眩しい人に。耐えられないみたいだから……」

[メイン] アレスカディア : 「…でも…僕が…いなく…なったら…お母様が…かわいそう」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…確かに。アレスくんがいない分辛いけど、その分だけ、大勢の人に助けてもらえる」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……君のお母さんは、そういう人。大丈夫、信じてあげて」

[メイン] アレスカディア : 「僕じゃ…ダメなの…かな?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「違うさ……君じゃないと、ダメだった」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…けど、あの人は。夢中になりすぎてしまったんだ……だから」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「時間をかけて、ゆっくり治さないといけないんだ。 病気みたいに」

[メイン] アレスカディア : 「…お母様も…病気…なの?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…うん、見えないけどね」

[メイン] アレスカディア : 「…うん。…いつも…僕に…お歌を…歌ってくれるから…」

[メイン] アレスカディア : 「いつだって…綺麗な…歌声で…」

[メイン] アレスカディア : 「…でも…お母様も…僕みたいに…辛かったのに…それを隠して…いたのかな…?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「…ジブン、不器用ですから。そこまではわかりません」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「けど、もしそうだったら…」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「時間が経って、あの人が。自分の怪我に気付いた時が来たら。 お返しをしてあげると良いよ」

[メイン] アレスカディア : 「…僕…お返し…できるかな…?」

[メイン] アレスカディア : 「長生き…できるのかな…?」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「できます、だって。こんな綺麗な花を、人に贈れる人ですから」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 渡してもらった花を手に、根拠は乏しくも
自分には確かな言葉として、そう主張する

[メイン] アレスカディア : 「えへへ…メルスィ…ボクー」

[メイン] アレスカディア : 「それなら…お返し…できるように…」

[メイン] アレスカディア : 「お母様と…ずっと一緒に…暮らす…ために…」

[メイン] アレスカディア : 「長生き…しないと…いけないね」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 「……うん」

[メイン] 高倉健(オカルン) : 納得のできない事は多いけれど
これで、呪術からは逃れられるか筈

[メイン] 高倉健(オカルン) : そこから先はわからないけど…今は

[メイン] 高倉健(オカルン) : コレで、良しとするしかない

[メイン] 女性 : しばらく考えたあと、アレスに顔を近づけ話を始める。

[メイン] 女性 : 「ねぇ、アレスカディア。大事な話があるんだけど、今、大丈夫?」

[メイン] アレスカディア : 「うぃ…」

[メイン] 女性 : 「ふふ…さすが私の息子だわ」
優しい母親の笑顔を向ける。

[メイン] 女性 : 「それでね。あなたのお友達…シェーシャって言ったかしら」

[メイン] 女性 : 「彼がね。あなたを治療のために引き取りたいって言ってるの」

[メイン] 女性 : 「私はあなたと離ればなれになりたくなくて、絶対に嫌って言ったんだけど、彼が強引でね」

[メイン] 女性 : 「私はあなたの気持ちを考えないといけないからって、断ってきたのだけど、あなたはどう思う?」

[メイン] アレスカディア : 「お母様…お兄ちゃんの…ところに行けば…僕の…病気…治るの?」

[メイン] 女性 : 「それはわからないわ。もっと悪化するかもしれない」

[メイン] 女性 : 「それ以上に…あなたが耐えられずに…」

[メイン] 女性 : ぎゅっとアレスを抱きしめる。

[メイン] 女性 : 「だから…私は、反対。あなたが…もし、もし…」
言葉を続けることができずに、嗚咽に変わる。

[メイン] アレスカディア : 「お母様…」

[メイン] アレスカディア : 「…お母様は…僕の病気が治ったら…嬉しい?」

[メイン] 女性 : 「そんなの、当たり前じゃない!」
思わず大きな声が漏れる。

[メイン] 女性 : 「あなたは…私にとっての宝物なのよ」

[メイン] アレスカディア : 「…僕も…お母様は…とっても…大事な…宝物だよ」
ふわりと柔らかな笑顔を向ける。

[メイン] 女性 : 「…アレスカディア」

[メイン] アレスカディア : 「だから…僕は…お母様を…悲しませたく…ない」

[メイン] アレスカディア : 「病気が…治ったら…お母様…僕のことで…心配しなくて…良くなるでしょ?」

[メイン] アレスカディア : 「それなら…僕は…病気を…治したい…!」

[メイン] 女性 : 「…でも、私は、あなたがいなくなったら…」

[メイン] アレスカディア : 「それなら…大丈夫…だよ…」

[メイン] アレスカディア : 「ゆいや…お兄ちゃん達と…約束…したんだ」

[メイン] アレスカディア : 「幸せになる…って」

[メイン] アレスカディア : 「だから…お母様も…幸せに…したいんだ」

[メイン] 女性 : 「私は…あなたがそばにいるだけで幸せよ?」

[メイン] アレスカディア : ふるふると首を左右に振って
「それなら…もっと…いっぱい…幸せに…したい!」

[メイン] 女性 : 「……アレスカディア」

[メイン] 女性 : じっとアレスの瞳を見て
「本当に…いいのね?」

[メイン] アレスカディア : 「うぃ…!」

[メイン] 女性 : 「わかったわ。あなたがそこまで言うのなら、親だもの、ちゃんと応えてあげないといけないわね」

[メイン] 女性 : チュッとアレスのおでこにキスをして立ち上がる。

[メイン] 女性 : そしてシェーシャの前まで歩いて行く。

[メイン] 女性 : 「…あの子はあなたのところに転院したいそうよ」

[メイン] シェーシャ : ──お綺麗な顔でよく言えたもんだ、という言葉は飲み込んで。
よくやってくれたもんだぜ、健。
そして……アレス。

[メイン] シェーシャ : 「約束通り治療の経過は定期的に送る。どう使うかは自由だ」
気が変わらないよう、この女の立場を明確にしておく材料だ。
まあ気が向けばまたブログでも始める材料になるだろう。

[メイン] シェーシャ : アレスに前に屈みこんで。

[メイン] シェーシャ : 「ちっと気が早いが。
 ようこそ、ロドスへ。アレスカディア」

[メイン] アレスカディア : 「うぃ…!よろしくね…お兄ちゃん」

[メイン] 女性 : その様子を見ながら小さく呟く。

[メイン] 女性 : 「もしその子になにかあったら…許さないわ」

[メイン] シェーシャ : 「アンタの顔には泥は塗らねえさ」

[メイン] 女性 : その発言は、アレスの母親としてのものなのか
それとも、アレスを道具として扱っていたものの発言なのか
自分にもわかっていなかった。

[メイン] 女性 : 「…アレスカディアのこと、よろしく頼むわね」

[メイン] シェーシャ : 母親として聞くなら、『信頼は裏切らない』。
道具の操り主として聞くなら、『お前の名声はどうあっても傷付かない』。
どっちともとれる言葉だ。
さて、どう聞こえたのかね……

[メイン] シェーシャ : 底知れぬ表情を浮かべた、あるいは被った女性──ベアトリスの言葉に頷き。

[メイン] 高倉健(オカルン) : これで、一度はアレスくんを病呪から遠ざける事はできた。 コレから先どうなるかは、ジブンには見通す事はできない

[メイン] 高倉健(オカルン) : …けれど、確かな事はある

[メイン] 高倉健(オカルン) : ジブンは約束を守る。
この現実に抗うには、まだ無力でも。必ず。ジブンは強くなる

[メイン] 高倉健(オカルン) : シェーシャさんの様に、結ちゃんの様に
もっと、もっと……幸せを守り抜ける人間になるんだ

[メイン] 高倉健(オカルン) :  

[メイン] シェーシャ :

[メイン] シェーシャ : そのシェーシャさんは。

[メイン] シェーシャ : 恐ろしくやつれた顔をしていた。

[メイン] シェーシャ : 理由は単純だ。
アレスを巡る事件のしばらく後、当然ながらシェーシャの行動は大問題とされた。
一職員が企業の名前使って勝手に行動したら普通そうなる。

[メイン] シェーシャ : 上役に泣きついてクビだけは許してもらったが(求職活動はもうしたくなかった)──
始末書は山ほど書かされたし、宿舎と仕事場を延々と往復するような過酷なプロジェクトを押し付けられた。

[メイン] シェーシャ : 逆に越権行為の割にはその程度で済んだともいえる。
まあ、所詮のところ……シェーシャの振る舞いは分を超えていたが、それがもたらした影響と言えばたった一人の少年の境遇が幾らか変わったかもしれない、というだけのことでもある。
ロドスからしても、多少扱いの特殊な患者を一人抱え込んだけだ。

[メイン] シェーシャ : アレスの病状は……分からねえ。
呪術の全貌すら分からない以上、ベアトリスからの干渉が無いように目を光らせるつもりではいるが……何処まで効果を出せるやら。
相手がその気になれば、例え集中治療室の中に匿おうがアレスに再び死病をかけられる可能性すらある。

[メイン] シェーシャ : ま、少なくとも。
アレスが一人で母の呪縛から抜け出せるようになるまでは、奴との契約を遵守するしかねえわけだ……

[メイン] シェーシャ : 「──ってのが俺から話せる後日譚だ。暇潰しにはなったか?」

[メイン] シェーシャ : P.M 11:52 天気/晴天

[メイン] シェーシャ : 某県某所 墓地

[メイン] シェーシャ : 「アンタには、今回の出来事の最後まで知る権利があるからな。
 あん時や言いそびれて悪かった、助かったぜ」

[メイン] シェーシャ : 「アンタの知啓がアレスにもたらしたメッセージは──
 アンタを信頼をするアレスの心によって、最後の希望に変わった」

[メイン] シェーシャ : 「この花は返す、……」

[メイン] シェーシャ : 「二人の友情に」
死者への礼を切り、人目を忍ぶように訪れた墓地を立ち去る。

[メイン] シェーシャ : その背には、小さな墓に供えられた青いアヤメの花が揺れていた。

[メイン] シェーシャ :

[メイン] シェーシャ :